石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

インド人の10代トランス男性、騙されて男性との結婚を強制され逃亡

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カリフォルニア在住のインド人トランスジェンダー男性が、親に騙されてインドに連れて行かれ、トランスジェンダーを「治す」ためと称して男性との結婚を強制されました。

詳細は以下。

Trans man tricked into going to India and forced into arranged marriage to ‘fix’ him | Gay Star News

この男性Shivyさんは19歳で、3歳のときから米国在住。生まれたときに割り当てられた性別は女性ですが、性自認は男性です。母親はShivyさんが髪を短くしたがることが気に入らず、罵ったり暴力をふるったり、家に閉じ込めようとしたりしてきたとのこと。

しまいに母親はShivyさんの携帯とコンピュータを取り上げてしまい、それがきっかけで、Shivyさんがトランスジェンダー男性でガールフレンドがいることがばれたのだそうです。怒り狂う母親から距離を置くため、Shivyさんは家を出ました。

その直後、2015年8月に、母親は「おばあちゃんが重病だから」と嘘をついてShivyさんをインドのアーグラ市にある家に連れて行くことに成功。そこでShivyさんを待ち受けていたのは、男性との強制的な見合い結婚でした。この結婚でトランスジェンダーを「治す」というのが母親の主張で、米国には2度と帰さないと言われたそうです。

「母はずっと、『ちゃんと女の子らしくしなさい。お前はトランスジェンダーじゃない。お前は気持ち悪い』と言っていました」

‘She would say constantly, “Behave like a proper girl. You are not transgender. You are disgusting.”‘

両親はShivyさんのパスポートとグリーンカードを取り上げさえしたとのこと。そうそう、Shivyさんはカリフォルニア大学で神経生物学を専攻していたのに、両親は7月の時点で勝手にアーグラ市の学校に編入手続きをしていたそうです。本気でもうインドから出さないつもりだったわけですね。

Shivyさんは2015年9月初旬にアーグラ市の家から逃げ出し、LGBTI団体Nazariyaの協力で、デリーのシェルターに逃れました。彼はデリー高裁にパスポートとグリーンカードを取り戻す手助けを求めています。なお高裁は、Shivyさんの両親と州警察に対し、Shivyさんの申し立てに応じるよう命じたそうです。

Shivyさん本人による説明は以下参照。

シスヘテロ以外の性のありようを「治す」と称して強制的に異性と結婚させようとする話って、けっこう聞きますよね。今年3月にも、レバノン人の父親がそれで有罪になっています。詳しくは以下を。

こんなもん親の愛でも心配でもなく、無知と暴力でしかありません。好きでもなければ自分の性的指向とマッチしてもいない相手との性行為やら共同生活やらを強制されるだなんて、女衒に売り飛ばされて一生売春やらされるのと変わりませんよ。Shivyさんが一刻も早く米国に戻って元通り勉強を続けられるよう、祈っています。