石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ケン人形、ホモエロティカと出会う。

バービー ウェディング ケン (BCP31)

カナダ人の写真家ブルース・ディーン(Bruce Dean)氏がバービーの恋人、ケンの人形を使って撮ったホモエロティックなアート写真が話題となっています。

詳細は以下。

Photographer Bruce Dean Uses Ken Dolls To Create Homoerotica As A Form Of Activism

作品を1枚だけ貼ってみます。

元記事では他にも、「1対1でからみあうケン」、「人形の男性の股間で何かしているケンたち」、「消火栓に群がりよじ登るケン人形」、「コカコーラの自販機の取り出し口からあふれ出すケン人形たち」など、ドキドキして思わず2度見してしまうような作品がいろいろ紹介されています。よく見るとG.I.ジョーも混じってるのかな?

これらの写真はどれもたしかにホモエロティックですが、単にゲイネスだけを表現しているのではなさそうです。消火栓や自販機取り出し口が何の暗喩なのかを考えると、もっと広い意味での「男性性」をとらえたアートなんじゃないでしょうか、これ。

……と思ったら、ディーン氏本人がインタビューでこんなことをおっしゃってました。

アートや映画におけるホモエロティカの使用について学んでから、最終的に、ゲイの権利は同性愛者のコミュニティーにとって益となるばかりでなく、強くて感情のないマチズモ・マシーンであれという抑圧をいつも押し付けられている異性愛者の男性たちをも解放するという結論に達しました。いかなる形であれ、社会がゲイ男性を受け入れるということは、その社会がゲイだろうと異性愛者だろうと典型的な狭い固定観念の枠組みにおさまらない男性を受け入れるということを示しているのです。

After studying the use of homoerotica in art and film, I eventually came to the conclusion that gay rights not only benefit the homosexual community, they also liberate the straight male who is so often oppressed into being a strong unfeeling machismo machine. Society’s acceptance of the gay male, in whatever form it manifests, creates acceptance for a male that diverges from the typical narrow stereotype, whether gay or straight.

つまり氏のアートはまた、アクティヴィズムでもあるわけ。これには納得。もしも日本で個展とかあったら、見に行きたいなー。