石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

イルカの像は「ゲイのプロパガンダ」? ロシア・ブリャンスクで議論白熱

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ロシアのブリャンスクに設置された2頭のイルカの像に「ゲイのプロパガンダだ」という批判が起こり、市のWebサイトで賛否を問う投票まで開催される騒ぎとなっています。

詳細は以下。

This City Is Having An Argument About Whether This Statue Of Dolphins Is Gay - BuzzFeed News

まず問題のイルカ像の全貌をごらんください。

ブリャンスクではこの像が設立されてわずか1日で、これが「疑わしい文化的価値」を持つものだとして撤去を求めるオンライン署名が始まったのだそうです。市役所のWebサイトではこのイルカ像が適切だと思うか否かを問うアンケート(現在は終了)が実施され、適切だとする意見の方が多かったとのこと。しかしながら反対派は、この像は「ゲイのプロパガンダを禁じた法律に違反している」、「市役所の投票は不正に操作されている」などと主張している模様。

同じぐらいの体格の個体がキスしているだけで即ゲイだと解釈するのは、あまりにも同性愛に執着しすぎだと思うんですけどねえ。ロシア語の報道を探してみたところ、「人間にもっとも近い知能を持つ哺乳類であるイルカがいやらしく体を曲げてキスしている」のがゲイである証拠だとされているようなんですが、本当にいやらしいのはこんなマンガチックな像を見てそんなことを思いつく脳味噌の方では。そう思ったのは自分だけではないようで、ロシア語圏のTwitterでも、「これを見てゲイのプロパガンダだと思ってるのは一部のバカ」「うちの娘は気に入ってる。大人はくだらないことで騒ぎを起こすべきではない」などという意見が出ているようです。やっぱり市当局がわざわざ撤去までする必要はないんじゃないですか、これ。

BuzzFeedのコメント欄のこちらの意見が秀逸でした。

明白な解決法は、片方におっぱいとエプロンをつけ、もう一方にペニスをつけてヒレにxboxのコントローラーを持たせることだ。

The obvious solution is to put a pair of boobs and an apron on one and a penis on the other, with an xbox controller in its fin.

そうね。世の中すべてがヘテロ色に染まっていないと不安に陥る皆さまには、それぐらいわかりやすい記号が必要なのかもね。そんなことをしたって、「世界は同性愛を含む」という事実は、誰にも変えられないけどねー。