石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

クルーズ船からゲイ客が転落、行方不明に 直前にアンチゲイな警備員と口論(追記あり)

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米ニューヨーク在住のブラジル人ゲイ男性が2015年11月6日早朝、バハマ諸島のマヤグアナ島沖でロイヤル・カリビアン・クルーズの客船から海に落ち、行方不明となりました。彼は転落する前、ホモフォビックな乗組員と口論していたと報告されています。

詳細は以下

Lawyer: Man fell, did not jump, off cruise ship; claims anti-gay comments led to man's death - wptv.com

海に落ちたベルナルド・アルバス(Bernardo Albaz)さんは結婚して1年の夫、エリック(Eric)さんとともに、休暇でこのクルーズで参加していたとのこと。転落の瞬間の映像は以下。救命ボートにつかまってぶらさがっていたアルバスさんが滑り落ちていくところが映っています。

アルバスさんはこのクルーズで船の警備員から何度も「よう、口紅ちゃん(Hi, lipstick)」などと侮辱され、しまいに激怒してキャビンの外で激しく口論していたとのこと。ロイヤル・カリビアンは身体的な喧嘩はなかったとし、アルバスさんは自分で船から飛び降りたのだと言っています。一方、アルバス家の弁護士マイケル・ウィンクルマン(Winkleman)氏は「自殺ではなかった」と主張。アルバスさんは事件前、船内のバーでまたしてもホモフォビックなことを言われたのだとウィンクルマン氏は言っています。

ウィンクルマンは事件の説明を続け、「結局大喧嘩となり、船室に戻ったベルナルドが怒り狂っていたところ、最終的にそこにロイヤル・カリビアンの警備員がやってきたのです」と述べた。「船室内での争いの結果、ベルナルドはバルコニーから救命ボートの場所へと転落したのです」

"Bernardo ended up getting in a huge altercation and ended up in his cabin where he is furious and ultimately Royal Caribbean security came to the scene," said Winkleman as he continued his account of the events. "As a result of the altercation in his cabin Bernardo falls off his balcony onto the life boat area."

なお沿岸警備隊は飛行機からアルバスさんの特徴と合致する遺体を発見したものの、回収はできなかったそうです。

捜査が進むまで真相は藪の中なのでしょうが、怖すぎるでしょこれ。もうクルーズは一生オリヴィア・クルーズ(レズビアンとその家族、友人向けに特化したツアーを提供している会社)のやつしか乗らん。たとえこの1件が純粋な事故だったとしても、休暇中にわざわざスタッフからホモフォビックな中傷を受ける可能性のあるサービスは使いたくないし、ロイヤル・カリビアンには責任を持って真相究明に取り組んでほしいです。今どきどこにでも監視カメラやスマホがあるはずですから、そのうちもうちょっと詳しい情報が出てくるんじゃないかとも思いますが。

2015年11月10日追記

続報発見。こちらでは被害者の名前は「ベルナルド・ガルシア・ティシェイラ(Bernardo Garcia Teixeira)」となっていますが、状況と写真から見て同じ事件の報道に間違いないかと。

こちらによれば、事件はその後こんな展開を見せています。

  • ベルナルドさんが自分から「船から飛び降りる」と脅しているところの録画が見つかった
  • 動画内でベルナルドさんはひとりでバルコニーに向かって走り、その後を夫と警備員が追い掛けている
  • ウィンクルマン弁護士は、これらの動画は船室に警備員がやってくる前にベルナルドさんと夫がレコーダーをonにしておいて撮ったもので、ベルナルドさんが警備員を指さし「こいつらのせいで飛び降りるんだ」と言うところが映っていると主張している

遺体は依然見つかっていないとのことです。