石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ダラスでまたゲイ男性襲わる 判明分だけで12件目

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2015年11月19日、米国テキサス州ダラスのゲイタウン、オーク・ローンの路上でゲイ男性が暴力をふるわれ、頭蓋骨骨折などのけがを負いました。この界隈では9月以来ゲイを狙った暴力事件が頻発しており、判明分だけでこれで12件目です。

詳細は以下。

Gay man brutally beaten in Dallas, the latest of 12 known attacks - Gay Star News

この事件は、オーク・ローンのバーで働いているジェフリー・ハバード(Geoffrey Hubbard)さん(25)が、仕事の後午後11時すぎに友達の家に向かっていたとき男から話しかけられ、何らかの凶器で殴られ、ポケットの中身を奪われたというもの。ハバードさんは車の下に逃げ込み、非番の警察官に発見されるまでそこに隠れていたそうです。彼は頭蓋骨を折られており、現在も入院中です。

事件後、本人がFacebookに上げたセルフィーはこちら。

ダラスのオーク・ローンでは今年の9月以降、ゲイ男性を狙った暴力事件が頻発しています。わかっているだけで12件もの事件があり、警察に届けられていないケースも少なくとも3件あるとのこと。試しに今パッと検索して出てきた事件だけ、以下にいくつか列挙してみます。

こうした直接的な暴力の他、一夜にして三軒のゲイバーのドアが破壊されるという事件もあり、この界隈にはずっと緊張が走っていました。警察はパトロールを増やすなどの対策を発表していましたが、にもかかわらず今回このような事件が起こったため、アクティヴィストたちは2度目(1度目は10月11日)の抗議集会を開くと発表しています

なお警察が10月末に発表した見解では、これらの暴力事件のすべてが同一犯または同一グループによるものだというわけではないとのこと。だとすると複数の犯罪者からゲイたちが「都合のいいターゲット」と認定されているというわけで、新木場事件と同じ構造なのかも。そうそう、こういうニュースを紹介すると「ただの金品目当ての強盗であって差別ではない」と言い張る人が必ず出てきそうなので一応申し添えておきますが、9月20日の事件など、警察は明確にヘイトクライムとして扱っています。ちなみに警察は今回、ハバードさんの事件を受けて特別対策本部を設置し、オーク・ローンに私服警官を配備したそうです。これで少しは平和になるといいんだけど。