石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

トランスジェンダー寡婦、5年の法廷闘争後ようやく夫の死亡給付を手に

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米国テキサス州で消防士の夫を亡くしたトランスジェンダー女性が、5年間の法廷闘争を経てようやく夫の法的な配偶者と認められ、死亡給付を手にしました。

詳細は以下。

Trans widow wins five year legal battle over firefighter husband’s death benefits · PinkNews

この女性Nikki Araguz Loydさんは、夫のトーマスさんが勤務中に亡くなった後、夫の親族から「追放された」と主張しています。夫の親と元妻が法的手段に訴えて彼女をまったくの「他人」とし、継子に会うことすらできなくしたんです。

裁判所は、テキサス州では同性婚が認められていないことを理由として、Loydさんとトーマスさんの婚姻を無効と判断していました。ちなみに、Loydさんが結婚時に身分証明として使ったテキサス州の運転免許証では、彼女の性別は「女性」となっているのだそうです。カリフォルニア州発行の出生証明書でも、性別は「女性」。ただし、彼女が性別移行手術を受けたのは、結婚した後だったとのこと。

2015年6月に連邦最高裁が全州での同性婚を合憲としたため、Loydさんの訴訟は全米から注目されていました。11月20日、ついに同州ワートン郡の地裁判事が彼女を法的な配偶者として認め、Loydさんは判決文をFacebookにアップロードしました。

「これでOK」と彼女はFacebookに書いた。「すべてのことが、あるべき形になりました。そろそろ(西部劇のラストシーンのガンマンのように)夕陽の中へと去って行き、末永く幸せに暮らすこととします!」

“Done and done,” she wrote on Facebook. “All is at it should be. Now to ride into the sunset, happily ever after!”

法律が「人間はすべてシスヘテロのはず」という間違った前提のもとに作られている限り、こういうトラブルはなくならないと思います。すべての性的マイノリティーがトラブルをなぎ倒して「やれやれ、終わったぜ」と夕陽の中をかっこよく去って行けるような未来は、いつ来るのかねえ。