石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

「次に来たらフライド×××を喰わせてやる!」豪レストラン店主、ホモフォビックなフードブロガーに反撃

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オーストラリアのレストランオーナーが、お店のレビューでホモフォビックな暴言を書いたInstagramユーザーたちに強烈な反撃コメントをつけました。

詳細は以下。

Instagram food bloggers Bunday Burgers slammed by The Beaufort for 'racist' post | Daily Mail Online

メルボルンのこのレストラン、「ボーフォート」("Beaufort")に先日やってきたのは、Instagramアカウント「バーガー・バン・デイ」("Burger Bun-Day")のフードブロガーたち。このアカウントは現在消されていますが、キャッシュを見る限り、「ハンバーガーに真の情熱を見いだした、ボロボロの駄目アスリートたち」がハンバーガーを食べ歩いてレビューを書くという趣旨の活動をしていたようです。

彼らはボーフォートの食事や雰囲気には満足したようで、前者には10点満点で8.5点、後者には7.75点をつけました。それだけならよかったのですが、彼らはお店にいた他の客について、こんなことまで書いていたんです。

「ふたりの女の子がビリヤード台を使い終えるのを待つ間、バーガー・バン・デイのメンバーのひとりが、あれはたぶん『クソ南米女のマン舐めレズ』だと指摘した。他のメンバーは心底ショックを受けて、『正直あれは男だと思ってた』と言った」

“Whilst waiting for two girls to finish using the pool table, one of the BBD members pointed out that they were probably ‘bean eating rug-munchers’ to which another member responded with genuine shock ‘I honestly thought that was a bloke’.”

これに怒ったお店のオーナーのデイヴ・カー(Dave Kerr)さんがつけたレスはこちら。

ちょっとしたよくある人種差別にホモフォビアを添えて、か。ファッキンなレビュワーの最低野郎どもが。

Bit of casual racism and a dash of homophobia. Fucking good review cunts.

ふだんならこんな応答はしないが、真面目な話、政治的に正しくないたわごとはよそでやれ、そしてタグを外せよガキども。消えて失せろ。敬意ってもんを持て。おまえらは大都会に住む大人であって、ベンディゴで暴動(訳注:1984年に豪ビクトリア州ベンディゴで起こった、反中国人暴動のこと)を起こしてるファッキン愛国者じゃないんだ。全員すっ込んでろ。

We very rarly respond in this way, but seriously lads take your politically incorrect bullshit elsewhere and untag. And politicaly go fuck yourselves. And have some respect. You're grown ups that live in a metropolitan city not fucking patriots rioting in Bendigo. Pull your collective heads in idiots.

カー氏はこれでも飽き足らず、このフードブロガーたちがもしまた来店したら「フライド・チンコに人種差別主義のマヨネーズをつけて、レズビアン嫌悪のコーシャーな(ユダヤ教の戒律に従った)塩をかけたものを出してやる」とまで書き込んでいます。

デイリー・メールによれば、カー氏はバーガー・バン・デイの一行が来たとき店にはいなかったのだそうです。だからその場で直接彼らの暴言を耳にしたわけではないのですが、侮辱されたのが誰であれ、店の常連客か友達だったはずだと氏は話しています。

「わたしはあれを個人的な攻撃ととらえました」と彼は言った。「彼らに語り口調で最大限の憎しみを示しただけです」

'I took it pretty personally,' he said. 'I just gave them the full breadth of my hatred for them in narrative form.'

「ホモフォーブは目立ちますから、店のお客様を守るためにホスピタリティーを示すことは大切だと思います」と彼は述べた。

'Homophobes kind of stand out and I think it's an important display of hospitality to defend our customers,' he said.

カー氏の怒りの「フライド・チンコ」レスの後、バーガー・バン・デイはInstagramアカウントを消して逃走。やれやれ。世界中の誰からでも見られる場所でわざわざ侮蔑語("bean eating"も"rug muncher"も、人前で言ったら品性を疑われるような表現です)を並べて差別的発言をしておいて、どこからも文句が来ないとでも思ってたんでしょうかね。お店にしてみれば、「この店に行ったらこんなひどいことを言われるんだ」と思われたら客足が遠のくわけですから、死活問題なのに。カー氏の反論もスラングたっぷりで決してお上品とは言えませんが、ヘイトフルなレビューに即座に反撃して顧客(または友人)を守ろうとした氏の姿勢を、あたしは支持します。

ところでこのエントリ書いてたらハンバーガーが食べたくて食べたくてたまらなくなったんですけど。なぜここはメルボルンじゃないんだ。仕方ない、今からモスバーガー行ってきます。