石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ウガンダが新たな反同性愛法可決

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ウガンダ議会が2015年11月26日、同性愛の「宣伝」やLGBTI支援にたずさわる非政府組織を違法とする法案を可決しました。これにより、性的少数者の権利運動は、最高で懲役8年の刑となる可能性があります。

詳細は以下。

Uganda passes new anti-gay law - Gay Star News

同国のジェイムズ・ババ(James Baba)内務次官は、今回可決された「非政府組織法」(Non-Governmental Organizations Act)について以下のように述べているとのこと。

「非政府組織の中には、我々を弱体化し、同性愛のような非常に悪い行為を宣伝するためにウガンダにやって来ているものがあります」

’There are some NGOs who have come here to undermine us, to promote very bad behavior like homosexuality,’

「責任ある政府として、それはチェックしなければなりません。この法律が可決されれば、(非政府組織は)そうした行動はできなくなります」

‘As a responsible government we need to check that. [NGOs] will not be able to do that when we pass this law.’

明言こそされていませんが、「アフリカにはゲイはいない」「同性愛は欧米の悪しき習慣」というよくあるイデオロギーに裏打ちされた発言っぽいですね、これ。日本にもそういう陰謀論めいた考え(例:『同性愛者の権利を主張するのは白人の真似だ!』)を信じてる人はいますけどね。

問題なのは、この法律により、HIVチャリティや、性的少数者に関する調査、提言などをおこなう団体が活動できなくなってしまうこと。同国では2014年、既に米国資本のHIV調査研究機関「ウォルター・リード・プロジェクト」( Walter Reed Project)が「非道徳的な調査」を実施して「同性愛者を増やしている」という容疑で強制捜査され、スタッフが逮捕されるという事件がありました。新しい「非政府組織法」により、こうした団体が閉鎖を余儀なくされるのではないかと、同国の人権団体「チャプター・フォー・ウガンダ」( Chapter Four Uganda)のNicholas Opiyoさんは懸念を表明しています。

反同性愛法はHIVの拡散を悪化させたり、LGBTへの暴力事件を増やしたりするという報告もあるので、ウガンダのこの動きは非常にまずいと思います。せっかく地元の性的マイノリティーがプライド・イベントを開いたりして頑張ってるのに、これかよー。これじゃ、今まで以上に死人が出ちゃうよ。とても悲しいし、怖いです。