石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ロシアのTV司会者(81)、同性愛宣伝禁止法に反対

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ロシアのTV司会者でジャーナリストのウラジミール・ポズナー(Vladimir Pozner)氏が、同国の同性愛宣伝禁止法は無意味であり、撤廃すべきだという考えを示しました。

詳細は以下。

Russian TV presenter: 'It is impossible to make anyone gay so get rid of law that bans promoting homosexuality' - Gay Star News

2013年に同国で成立した同性愛宣伝禁止法は、未成年に同性愛についての情報を与えることを禁じています。これによりLGBT青少年を支援するSNSグループが潰されたり、差別に反対する人が逮捕されたり、カミングアウトした14歳の女の子が処罰されて前科をつけられたりしています。

ポズナー氏はBusiness-Gazeta.RUに対し、異性愛者を同性愛者に変えたり同性愛者を異性愛者に変えたりすることはできないのだからこの法律にはまったく意味がないと主張。さらに、以下のように話したとのことです。

もしふたりの成人男性が寝たいというのなら、そうさせておけばいいのです。自分がそうしたくないのなら、彼らとセックスする必要はありません。

If two adult men want to sleep together, let them sleep. If you don’t like it, you don’t have to have sex with them,’

ロシアに「文化を押しつけている」LGBTIのコミュニティについて質問され、ポズナーは言った。「『押しつける』とはどういう意味ですか? わたしが女が好きで男が嫌いだとして、わたしは誰に『押しつけて』いることになるんですかね?」

When asked about the LGBTI community ‘imposing their culture’ on Russia, Pozner said: ‘What does it mean to to “impose”? If I love women, but not men, who am I “imposing”?’

おっしゃるとおりです。やっぱり、「ロシア=ホモフォビック」みたいなステレオタイプはいかんですね。どこの国にだって、でたらめな差別にNOと言える人はちゃんといるんだわ。

そう言えば、先日記事にしようと思って結局紹介しなかったんですが、ロシアのサンクトペテルブルクで8年間続いているLGBT国際映画祭のオーガナイザーの話が面白くてですね。上からの圧力で会場がドタキャンされたり、爆破予告を受けたり、アクティヴィストが殴られたり、アンチゲイな議員に乱入・妨害されたりしつつそれでも開催を続けている人たちなんですが、我が身の安全が心配ではないのかという記者からの質問に、こんな風に答えているんです。

「いいえ、この戦いは気に入ってます」とDe Guerreは言う。

“No, I like the fight,” says De Guerre.

「わたしたちは自分たちのしていることの成果を目にしています。観客は(前より増えて)いますし、街の中ではLGBTのコミュニティーが以前より強まり、人びとの不安は減ってきています。興味も見て取れます。今では、一般の人たちが偏見なく学ぼうとしてわたしたちにアプローチすることが増えてきています」とSultanovaは言う。

「この国の状況は、わたしたちが活発なLGBTコミュニティを持たない限り変わりません。そしてわたしたちは、それに成功しつつあるのです」

“We see the positive results of our work. We have [a larger] audience, the LGBT community is getting stronger in the city, we see that people are less afraid, we see interest, the general public is now more often approaching us with an open mind, ready to learn,” says Sultanova.

“This situation in our country won’t change unless we have an active LGBT community. And we are getting there.”

この強さ、見習わねば。

最近本邦でも公人の中から「小粒なドナルド・トランプ(Donald Trump)」、あるいは「キリスト教徒じゃないキム・デイヴィス(Kim Davis)」、はたまた「しょぼいビタリー・ミロノフ(Vitaly Milonov)」とでも言うべきホモフォーブの方々が続々と現れ、熱心に偏見や憎悪を撒き散らしておられるため、「自分の国でこういうのを頻繁に見ちゃうと、わかっちゃいてもけっこうこたえるわ……」と凹んでいたんですよ実は。でも、これらのロシア発のニュースを見て「いつまでも凹んでいる場合じゃない」と勝手に励まされました。やれることをやろう、状況を変えるために。