石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ビクトリア州、海外での同性婚を法的に認める 豪で4州目

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豪ビクトリア州議会が、海外で結婚またはシビルユニオン登録している同性カップルに対し、同州のドメスティック・パートナー制度に登録済みのカップルと同等の法的保護を自動的に与える改正法案を可決しました。

詳細は以下。

Victoria becomes fourth Australian state to recognize overseas gay marriages - Gay Star News

オーストラリア連邦政府は同性婚を認めていません。しかし、ビクトリア州では2008年の関係法(Relationships act 2008)により、同性カップルがパートナー関係を登録することができます。今回の法改正で、今後は州外での同性婚やシビルユニオンも、このパートナー登録と同等の法的効力を持つこととなります。また、役所でパートナー関係を登録するカップルに対し、州の登録官が、民事婚のような式をとりおこなうことも可能になるとのこと。

同州のGLBTIQ権利団体「ビクトリアン・ゲイ・アンド・レズビアン・ライツ・ロビー」(Victorian Gay and Lesbian Rights Lobby, VGLRL)はこの改正を「大きな一歩」として歓迎し、次のように述べているそうです。

この法案により、『カップルの両方がビクトリアに12ヶ月住んでいる』という要件がなくなります。これにより、仕事や家庭の都合で同じ場所に長期間住めないカップルが承認されるようになります。

‘These reforms are a great step forward to provide practical legal protections for LGBTI couples. The bill will remove the requirement that both of the couple live together in Victoria for 12 months, which recognises that some couples due to work or family commitments don’t both live in the same location for extended periods of time.

VGLRLは長い間、同性カップルが法的な結びつきの式を通じて関係を祝うオプションを持てるようにと求めてきました。この規定の実施を深く模索した政府の献身を歓迎し、これらの改革を支持したすべての党に感謝します。

The VGLRL has long called for same-sex couples to have the option under law to celebrate their relationship through a legally binding ceremony. We welcome the Government’s commitment to further explore the implementation of this provision, and thank all parties for supporting these reforms.

同国では他にニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、タスマニア州が海外での同性婚を法的に認めているとのこと。ここにビクトリア州が加わったことで、全6州中4州が既婚同性カップルの法的権利を認めることとなりました。ビクトリア州では最近同性カップルが共同で養子を迎えることが認められていますし、クイーンズランドでも新聞の結婚欄に初めて同性カップルの写真が載ったりしていて、平等への追い風が吹いてきているような印象があります。ちなみにきのう紹介したFacebookの「今年のまとめ」では、オーストラリアの2015年ランキングで「同性婚についての討論」(Same-sex marriage debate)が11位に入っていたりもしました。そうそう、ジェンダーと性の多様性について教えるための学校用教材も最近発表されてましたっけ。あとは、連邦政府がどこまでこの動きに応じられるかというところでしょうか。2016年にさらなる討論が進むといいな。