石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

「カミングアウトされたときどう思った?」リアル父子のほのぼの会話集

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バイラルメディアサイト「アップワージー(Upworthy)」が今年の父の日のために作ったインタビュー動画が素敵です。同性愛者の息子・娘の質問にお父さんが答えるという内容で、展開は終始ハートウォーミング。こんなトーチャンが欲しかった。

詳細は以下。

Watch fathers tell their adult kids the moment they knew they were gay - Gay Star News

動画はこちら。

動画内に登場する父子は全部で4組。インタビューの質問は全ペア共通で、基本的に子供から父親に尋ねるかたちになっています。いちばんの見どころは、みなさんの表情。お父さんも息子も娘も終始ニッコニコで、仲良し感いっぱいなんですもん。すべてのゲイやレズビアンの子供たちに、こういう家庭があればいいのに。

動画にはきちんとした英語字幕がついているので、リスニングが苦手な方でも大丈夫だと思います。一応、以下に主だった会話だけざっと訳しておきました。ご参考まで。

  • Q.「ぼく/わたしからカミングアウトされたときどう思った?」
    • 「からかっているのかと思った」
    • 「何も思わなかった。言われる前からわかっていて、言ってほしいと思っていたから」
    • 「ほっとしたよ。度肝を抜かれるとか、ショックを受けるとか、驚くとかではなかったね」
  • Q.「ぼく/わたしからカミングアウトされて、何か不安(fear)に思った?」
    • 「思った。おまえのことが怖い(fear of)という意味ではなく、おまえのことが心配だった(fear for)という意味で。家の外でおまえを受け入れる人たちに関して、不安だった」
    • 「社会はすさまじく進歩していると思うが、おまえが差別されるんじゃないかと自然に不安になったよ」
  • Q.「お父さんがぼく/わたしが同性愛者だと気づいたときがあったとしたら、それはいつ?」
    • 「4歳頃のおまえがシーツを身体にまきつけてエラ・フィッツジェラルドを歌っていたとき。
    • 「そうだろうと思ったことは何度もあるよ。特におまえがミュージカルのナンバーを歌いながら家の中を歩き回っていたときとか」
    • 「まだおまえが本当に小さかった頃、同性愛者や両性愛者のコミュニティーに関わりがある人たちと話をしたことがある」(これを聞いて娘さんは『ええっ!?』と驚愕。お父さんはその人たちから、『その子は同性愛者だよ』と言われたんだそうです)
  • Q. 「誰かひとりセレブを選んでぼく/わたしとくっつけるなら、それは誰? 理由は?」
    • (息子から『テルマ・アンド・ルイーズのブラッド・ピットとか』と提案されて)「父さんはブラッド・ピットは嫌いだ」(息子『だからぼくはゲイで、お父さんはゲイじゃないんだよ』)
    • 「おまえはこんなにユニークですごいやつなんだ。おまえは探してもいないときにふさわしい人に出会うだろうし、その相手がセレブだろうと道路掃除人だろうとお父さんは気にしない。だからこの質問に関してはいい答えが見つけられないな」
  • Q.「子供が同性愛者かもしれないと思っているお父さんたちへのアドバイスはある?」
    • 「あるよ。心を開きなさい、子供に聞きなさい、話しかけなさい、正直でありなさい、ありのままのその子がどんな風であろうとも、支えて愛していると伝えなさい」
    • 「子供の最善を望みなさい。子供がありのままの自分でいられるよう、励ましなさい」