石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ドキドキの出会いから、結婚式まで。あるレズビアンカップルの旅路を描く動画"We Will"

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豪州での結婚の平等の実現を願い、シドニーの映画制作者ニコラス・レバー(Nicholas Lever)氏が、女性同士のカップルの出会いから結婚までを描くショートフィルム"We Will"を制作しました。

詳細は以下。

'We Will' video shows couple's journey to their wedding day

動画はこちら。

どこを取っても実に「レズビアンカップルあるある」な感じで、大変好感が持てる作品です。はじめての待ち合わせも、メールをもらって嬉しさでひっくり返るところも、ぎこちないキスも、さまざまなデートも、やがて始まる2人暮らしも、リアル感たっぷり。なお、動画のタイトル"We Will"の意味は、最後のこのナレーションのところでわかるようになっています。

Even when they say we can't, we will.

直訳すると「たとえ人からは(結婚など)できないと言われるときでさえ、わたしたちはそうするのだ」でしょうか。

2014年の「クロスビー・テクスター」世論調査では、オーストラリア人の72パーセントが結婚の平等に賛成しており、宗派別・地域別・世代別に見ても以下のようなことが言えるとわかっています。

  • カトリック、英国国教会、非キリスト教の宗教を含む主な宗教の信者の過半数が、結婚の平等を支持した。
  • 高齢(55歳以上)のオーストラリア人の過半数が、結婚の平等を支持した。
  • ウエスタン・シドニーやクイーンズランド州地域を含め、オーストラリア全土のあらゆる州と地域で、過半数が結婚の平等を支持した。
  • 既に結婚している人(異性愛者)の過半数が、結婚の平等を支持した。
  • 子供がいる人の過半数が、結婚の平等を支持した。
  • A majority of those identifying with major religions supported marriage equality, including Catholics, Anglicans and non-Christian religions.
  • A majority of older Australians (aged 55 years or over) supported marriage equality.
  • A majority in all states and regions across Australia including Western Sydney and regional Queensland.
  • A majority of (heterosexual) people already in a marriage supported marriage equality. 
  • A majority of people with children supported marriage equality.

にもかかわらずトニー・アボット(Tony Abbott)前首相は同性婚に真っ向から反対していましたし、マルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)現首相は2017年以降に国民投票(プレビシット)をするなどと悠長なことを言うばかり。そんな状況の中、平等の実現が少しでも早まるようにとの願いを込めて製作されたのがこの作品で、ニコラス・レバー氏は次のように話しているとのこと。

「自分も友人たちも、オーストラリアでの結婚の平等の進歩が遅いことにずっとがっかりしています」と彼は説明している。「それでぼくたちは、やり方がよくわかっている唯一のことをしたんです。つまり、同性カップルの関係をノーマライズする、"We Will"というすてきなショートフィルムを撮ることを」。

“Myself and a team of friends have been disappointed with the slow progress on marriage equality in Australia,” he explains, “so we did the only thing we really knew how to do – we made a very lovely short film called ‘We Will’ that normalises relationships between same-sex couples.”

動画内の「どこにでもいるカップル」(レバー氏談)、クレアとレイチェルを演じたのはビアンカ・ブレイディ(Bianca Bradey)とマデリーン・ウィシントン(Madeleine Withington)。脚本はニリミ・ファイアブレイス(Nirrimi Firebrace)とサミュエル・レイトン=ドア( Samuel Leighton-Dore)が担当。レバー氏も含め、全員が無償で協力してこの動画を創り上げたとのことです。