石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

英国人の約半数はジェンダー二元論を信じていない(英調査)

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英団体フォーセット・ソサエティー(Fawcett Society)の調査で、英国人の約半数(44%)がジェンダー二元論を支持せず、ジェンダーとはもっとさまざまに表現されうるものだという考えているという結果が示されました。

詳細は以下。

Almost half of Britons believe gender is non-binary, reveals poll · PinkNews

調査報告の全文は、以下からどうぞ。

この調査では、18歳以上の英国在住者約8000人に対し、性自認とは「男」と「女」というふたつのジェンダーしかありえないものなのか、それともジェンダーというのはもっと流動的で、幅広いアイデンティティーがありうるものなのかがオンラインで質問されました。調査期間は、2015年11月30日から12月3日。結果として、以下のようなことがわかったとのこと。

  • 回答者の44%は「ジェンダーとは男と女のふたつではなく、幅広いアイデンティティーでありうる」と考えている
  • 女性の方がジェンダーはさまざまだと考える傾向にある。女性の48%が「ジェンダーは幅広いアイデンティティーでありうる」という考え方に賛成した一方、男性では40%だった
  • 若者の方がジェンダーは二者択一ではないと考える傾向にある。18歳から34歳の回答者の50%がジェンダーは二者択一ではないと答えた一方、55歳以上では39%だった

フォーセット・ソサエティーの最高責任者で、この調査を実施したSam Smethers(サム・スミザーズ)氏は、約半数もの回答者がジェンダー二元論に同意しなかったということから、「時代遅れのジェンダー・ステレオタイプに頼るのをやめるべき時が来た」「人びとは枠の中に閉じ込められたいとは思っていない」と述べているとのこと。

おもしろい結果ですが、元記事コメント欄のこちらのツッコミも興味深いと感じました。

現在の英国の人口は公式発表では6400万人以上だが、約3200万人の英国人がノン・バイナリー("non-binary"、直訳すると『二元論でない』の意)の意味を理解しているなどということは絶対にありえない。説明があろうとなかろうとだ。

The population of Britain today is officially over 64 million and there is absolutely no way that almost 32 million Britons even understand (with or without an explanation) what 'non-binary' means.

仮に日本で無作為抽出で集めた回答者に「ジェンダー二元論は正しいと思いますか」「ジェンダーはノン・バイナリーだと思いますか」などと聞いたとしたら、やっぱり大半は用語の意味すらわからないのではないかという気がします。このへん、英国だとどうなんでしょう?

ちなみに同じコメント欄には、上記コメントとは逆にこの調査結果は妥当とする意見も見られ、その一方で「ジェンダーは男と女のふたつしかない」という古典的提言もあり、はたまたこの調査は「フェミニスト」や「進歩派」の陰謀であるとする説ありでカオスになってます。客観的なデータやそれにもとづく教育の積み重ねでこの手のカオスが打破される日が、早く来て欲しいわ。