石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

米テネシー州男性、娘がレズビアンと知りナイフで脅したため逮捕

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娘から同性愛者であることをカミングアウトされて激高した米国テネシー州の男性が、ナイフを振り回して娘と恋人、そして自分の息子を追い掛けたため、警察に逮捕されました。

詳細は以下。

Mid-State Father Allegedly Chases Daughter With Knife After "Coming Out" | News, Weather, Sports, Breaking News | WZTV

この日酒または薬物で酩酊していたアイク・ライト(Ike Wright)は、娘がレズビアンだと知って激怒し、ナイフを取り出して、娘とその恋人および自分の息子を脅したのだそうです。かけつけてきた警官に対しても、娘が同性愛者であることについて大声で怒鳴り散らしていたとのこと。結局ライトは凶器を用いた過重暴行容疑で逮捕され、週末を刑務所で過ごすことになりました。

この凶器は原文では"knife"と説明されているのですが、日本語だと「包丁」の方がふさわしいかもしれません。警察はこの"knife"をキッチンで見つけたと説明されていますから。

さて、この手のニュースを見て「アメリカは怖いねえ」「南部の州は怖いねえ」などと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、あたしとしてはこれは世界中どこで起こっても不思議ではない事件だと思います。包丁がどこのご家庭にもあるように、ホモフォビアもまた、どこの家にも存在します。しかし、それを使って人を傷つけたり殺したりせずにいるだけの知性や理性は、残念ながらすべてのご家庭に備わっているわけではありません。ナイフで脅された娘さんたちが、父親の釈放後にまたひどい目に遭わされたりしないよう、きちんと支援を得られているといいのですが。