石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

那覇市、同性カップルを結婚と同等と認める制度開始へ 2016年7月をめどに

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沖縄県那覇市が、同性カップルを結婚と同等の関係と認める「パートナーシップ制度」を、2016年7月17日をめどにスタートさせることを明らかにしました。

詳細は以下。

同性カップル結婚認定へ 那覇市7月めどに制度スタート | 沖縄タイムス+プラス

記事の要点を以下に引用しておきます。

  • 同性カップルの結婚を認める制度を那覇市が7月からスタートする
  • 市の職員は通称名が使用でき、職員厚生会は祝い金の贈呈も検討
  • 早期導入を求める声に応え、より早く制定できる市長決裁で導入へ

制度導入予定日の7月17日は、ピンクドット沖縄2016の開催日です。沖縄タイムズによれば、那覇市はこの制度の「対象者や証明書発行の有無など具体的な中身については、当事者団体と意見交換しながら決めていく」とのこと。

渋谷区のような条例ではなく、要綱で同性パートナーの取扱いを定めるというのは、世田谷区や三重県伊賀市(2016年4月から制度導入予定)、兵庫県宝塚市(2016年6月から制度導入予定)などと同じやり方ですね。条例と要綱では何が違うのかというと、前者が議会による議決で制定される法であるのに対し、後者はあくまで行政指導の準則となる内部的規範であって、住民に対する法的拘束力を持たないということ。しかしその反面、要綱には首長の裁量で迅速に導入できるというメリットがあります。世田谷区の保坂区長は同区のパートナーシップ証明について「いったん要綱という形で実施し、その後条例化も視野に入れて時間をかけて議論を行う」*1と説明しているのですが、他の自治体もいずれこの道をたどってくれるといいなあ。

それにしても、渋谷区と世田谷区での同性パートナーシップ証明スタート(2015年11月5日)から1年もたたないうちにこれだけの自治体が後に続いていることには、今さらながら驚かされっぱなしです。まずはこうした動きから始まる意見交換や議論をつうじて、同性カップルの権利に関する誤解や無関心を少しでも減らしていけるといいと思います。