石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ワンダーウーマンに女性の恋人が(ついに!)できるらしいよ

Wonder Woman: Earth One Vol. 1

米国のコミック作家グラント・モリソン(Grant Morrison)が、彼の新作コミックWonder Woman: Earth Oneではワンダーウーマン(ダイアナ)に女性の恋人がいることを明かしました。

詳細は以下。

Comics Legend Grant Morrison on His Queer, Kinky Wonder Woman - The Daily Beast

上記リンク先のインタビューによれば、これまでのワンダーウーマンものでダイアナの恋愛対象とされていたスティーブ・トレバーという男性キャラは、この作品ではダイアナが故郷の島を出るためのきっかけにすぎないのだそうです。で、ダイアナ自身がトレバーに、「マーラ」という島の女性とつきあっていると話すのだとか。

ワンダーウーマン、女性にも(そしてもちろんレズビアンにも)大人気ですからねえ。レズビアンのバットウーマンが既に描かれているのに、これまでワンダーウーマンのレズビアン(またはクィア)・バージョンが出てきていなかったのが不思議なぐらいです。やっと時代が追いついたか。

元記事でもうひとつ面白いのは、インタビュワーから「この作品を描いている間、フェミニストの歴史についてたくさん読まれたそうですが」と水を向けられたモリソン氏がこんな風に語っていることです。

ええ。これはフェミニズムに関する本ではなく、ワンダーウーマンの本ですが、歴史上の知的な女性たちの声を執筆中ずっと頭に入れておくことが重要だと思ったのです。それで非常にたくさん本を読みましたよ、メアリ・ウルストンクラフトの『女性の権利の擁護――政治および道徳問題の批判をこめて』から、グロリア・スタイネムやアンドレア・ドウォーキン、そして膨大な数のフェミニストの著者に至るまでね。

Yeah. It’s not a book about feminism, it’s a book about Wonder Woman, but I felt it was important to have the voices of intelligent women throughout history in my head while I was writing it. So I read a bunch of stuff, from Mary Wollstonecraft’s Vindication of the Rights of Women to Gloria Steinem and Andrea Dworkin and a whole bunch of feminist writers.

これって『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でジョージ・ミラー監督がイヴ・エンスラーをコンサルタントに起用したのと同じアプローチじゃない? これはちょっと読んでみなくては。

Wonder Woman: Earth One Vol. 1

Wonder Woman: Earth One Vol. 1