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石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ブラジルのテレノベラにゲイセックスシーン登場 同国初

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ブラジルのテレノベラ(メロドラマの要素が強い連続テレビ小説)、『Liberdade Liberdade』が、同国のテレノベラ界で初めて男性同士のベッドシーンを描き、話題を呼んでいます。

詳細は以下。

Brazilian Telenovela Airs Country’s First Sex Scene Between Two Men In A Soap Opera

『Liberdade Liberdade』は、同国のテレビ局「グローボ」が2016年4月11日に放映開始した*1テレノベラ。この番組が、2016年7月12日の回で、アンドレ(Caio Blat)とトレンティーノ(Ricardo Pereira)というふたりの男性キャラによる以下のようなベッドシーンを放映したのだそうです。

世界最大のゲイ・プライド・パレードと言われるサンパウロ・プライドのある国で、これまでテレノベラでこうしたシーンが出てこなかったというのは意外と言えば意外です。しかし大規模なプライド・パレードがあるというのはそれだけホモフォビアとの戦いが激しいということでもあり、実際ブラジルは同性愛嫌悪による殺人や暴力事件がとても多い国だとアクティビストたちは主張しています。同国のメロドラマ界でこれまでこのような場面が描かれてこなかったのは、決して偶然ではないのでしょう。

上記の動画につけられていたポルトガル語のコメントは賛否両論といった趣。「グローボはブラジルの家庭に悪魔が望む不潔なものを広めようとしている」という糾弾もあれば、「このシーンはとても美しかった。ゲイを動物的な関係ではなくもっと一般的な恋愛関係として描いたものだ」、「まったくスキャンダラスには見えなかった。もしこれが同じぐらいのきわどさの男女セックスだったとしたら、こんな騒ぎにはならなかったろう」などの意見もありました。ごく大雑把に流し読みしてみた範囲では、どちらかと言えば肯定的な意見の方が多い感じかな。一番笑ったのは、英語圏でもしょっちゅう見かけるこんなやりとり。


女と寝るように男と寝る者は、ふたりとも憎むべき事をしたので、必ず殺されなければならない。その血は彼らに帰するであろう。レビ記

Se um homem se deitar com outro homem, como se fosse com mulher, ambos terão praticado abominação; certamente serão mortos; o seu sangue será sobre eles. Levític


レビ記には豚を食べるな、ひげをそるな、シーフードを食べるな、女は教会でしゃべるなとも書かれてるよ。自分も地獄行きにならないように気をつけてね。

O levitico também diz que não pode comer carne de porco, fazer a barba, comer frutos do mar, mulher falar na igreja. Cuidado pra não ir pro inferno também.

これは後者が正しいです。ろくに聖書を読んでもいないのに、聖書の中の都合のいい記述だけ引き合いに出してゲイをさばこうとする人って、どこの国にもいるんですね。そして、それに対して根気よく反論する人も。議論はまだまだ続くのでしょうが、このシーンがきっかけで同国のマチスモやホモフォビアの見直しが少しでも進むといいなと思ってます。