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石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャー。

アメコミ『Alters』シリーズにトランスジェンダーのスーパーヒーロー登場

LGBTニュース トランスジェンダー

Alters #1

米国のコミック出版社Aftershockから、2016年9月、トランスジェンダー女性のスーパーヒーローを主人公とする新シリーズ『Alters』が発売されます。

詳細は以下。

In a New Comic, a Transgender Superhero Hides 2 Identities - The New York Times

この作品の主人公チャリス(Chalice)は、家族に内緒で性別移行を始めつつあるトランスジェンダー女性。外見(Brian Stelfreeze画)はこんなです。

ちなみに彼女の「男性」としての姿は、チャーリー・ヤング(Charlie Young)という大学生なのだそうです。元記事の説明がユニーク。

ほとんどのスーパーヒーローにとって、隠さなければならない秘密の姿はひとつであるのに対し、チャリスのそれはふたつなのだ。

Unlike most superheroes, who have to maintain one secret identity, Chalice has two.

脚本を担当したポール・ジェンキンス(Paul Jenkins)は、これまでウルヴァリンやスパイダーマンなどのコミックも手掛けてきたベテランのクリエイター。以前からトランスジェンダーのスーパーヒーローを書きたいと思っていたところに、あるコンベンションで「性別移行前のトランスジェンダーで、ヒーロー姿のときだけ女性でいられるヒーロー」というアイディアを持つファンと出会い、そこからチャリスの物語が生まれたとのこと。

米国のフィクションで描かれるトランスジェンダー像というのはまだまだポジティブなものが少なく、TVなどではいまだに「犠牲者か悪役か」のパターンが多いと言われています。だから、コミックという子供が気軽に手に取れる媒体でトランスのヒーローが活躍するというのはいいことなんじゃないかと。アメコミ界でこれまでトランスジェンダーのキャラクタがまったく描かれてこなかったというわけではないのですが、少なすぎるという批判は以前からあったので、なおさらこうした動きは重要だと思います。発売開始後の反響が楽しみ。