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石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャー。

もっともオーガズムに恵まれているのはゲイでもヘテロ男女でもなくレズビアン(豪・米研究)

LGBTニュース 百合/レズビアン

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カナダ発のYoutubeチャンネルAsapSCIENCEが発表した、「男と女のオーガズム、どっちがいい?」("Male vs Female Orgasms - Which Is Better?")という動画が大変興味深いです。結論を先に言うと、より良いオーガズムにありつきやすいのはヘテロ男女のどちらでもなく、レズビアンだった模様。

詳細は以下。

Here's why lesbians have the best sex | Revelist

動画はこちら。

動画冒頭の説明によれば、オーガズムの平均的な持続時間は男性で3~10秒、女性で20秒以上。これだけなら女性の方がお得なようにも見えますが、この話にはまだ続きがあります。オーストラリアでヘテロ男女を対象に実施された研究によれば、性的行為でオーガズムが得られる確率は男性が95%であるのに対し、女性では69%なんだそうです。となると、単純に男女どっちがいいとも言い切れないのでは……?

動画の説明はそこから、性的指向によるオーガズムの違いへと移ります。米国でおこなわれたある研究では、レズビアンが性行為でオーガズムを得る確率は81%で、つまり異性愛者女性より12%も高いという結果が出たとのこと。おまけにレズビアンの回答者の4人にひとりは「毎回必ずオーガズムを得る」と答えたのだそうです。なお男性の場合、ヘテロとゲイのオーガズムに差はなかった模様。

ここまでの話を表にまとめると、こんな感じでしょうか。

性行為中にオーガズムが得られる率 オーガズムの秒数 備考
男性(ゲイ&異性愛者) 95% 3~10秒 性的指向による差異なし
異性愛者女性 69% 20秒以上  
同性愛者女性 81% 20秒以上 4人に1人は性交時“毎回必ず”オーガズムを得る

Revelistでは以上をふまえて「レズビアンは性生活の質と量とを兼ね備え、他の誰よりもよいセックスをしている」と結論づけています。ちなみに動画によれば、ヘテロ女性とレズビアンの間にこのような差異が生じるのは、セックスにかける時間の違いによるのかもしれないとのこと。なんでも、ヘテロ女性のセックスは平均15~30分であるのに対し、レズビアンのそれは30~45分なんだそうです。時間だけが全てではないだろうとは思いますが、たしかにそれも一因なのかもしれませんね。

個人的には、異性愛者女性がレズビアンに比べてオーガズムを得にくいのは、ヘテロだと女性器や女性の性感についての情報をシェアしにくいため、「n=1」(つまり、自分のことしかわからない)状態に陥りやすいということもあるのではないかと疑っています。情報の少なさ故に一般論を信じてしまって、そのせいで自分のニ-ズがわかりにくかったり、感覚の波に乗りづらかったりするってことがあるんじゃないかなー。

とある海外ドラマで、自分の陰毛の形状について悩んでいるヘテロの女性主人公がレズビアンの親友の前でパンツをおろし、「わたしの陰部って、変? あなたならこれまでたくさん見てきたから、変かどうかわかるでしょ!?」と詰め寄るというギャグシーンを見たことがあるのですが、実際、レズビアンだとたまにヘテロ女性の親友からこの手の相談を受けたりするんですよマジで。形状だけでなく機能や感覚についても、です。そこでレズビアンならまず思い付きもしない質問が出てきて、「なるほど、自分のしか見たことがなくて、『普通はこうだ』みたいな俗説を信じちゃうと、こういう発想になるのか」と驚くこともしばしば。あれだとやっぱりオーガズムは得にくいと思うわ。別にセックスにオーガズムが必須だとは思いませんが、女性が性について話したり知ったりすることに対する抑圧がもう少し減ると、ヘテロ女性の快楽のありようもかなり変わってくるんじゃないでしょうか、ひょっとしたら。