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石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャー。

両性愛者男性は異性愛者男性より良き恋人/父親になる(豪研究)

LGBTニュース バイセクシュアル

The bisexual pride flag
The bisexual pride flag / salanki

オーストラリアのディーキン大学でおこなわれた研究で、両性愛者男性は異性愛者男性よりも恋人や父親として優れていると示唆する結果が得られたそうです。

詳細は以下。

Research confirms bisexual men make the best lovers / LGBTQ Nation

この研究は、同大学の健康・社会開発学部(Deakin School of Health and Social Development)のマリア・パロッタ=チアローリ(Maria Pallotta-Chiarolli)博士が実施したもの。調査結果はWomen in Relationships with Bisexual Men: Bi Men By Women(Lexington Books)という本にまとめられていて、日本のAmazonでも購入可能です。どんな本なのか、以下、Amazonの内容説明から和訳してみました。

包括的レビューと国際的研究の枠組みを用いて、両性愛者男性との交際関係にある79人のオーストラリア人女性の経験と洞察を詳細に探求する一冊。本書は、MOREs(mixed-orientation relationships、指向が違う人同士の恋愛関係)の日常生活、性的関係、そして家族の世界へと読者をいざない、MOREsの経験とはミソジニストの両性愛者男性との極度に抑圧的なものから、フェミニストに賛成している両性愛者男性との極度に解放的なものまで、あらゆる範囲におよぶものであるということを示す。これらの女性たちは、年齢は19歳から65歳までで、両性愛者の自認を持つ男性、または両性愛の行動をとっている男性、もしくは両性愛者の自認があり、かつ両性愛の行動をとっている男性とつきあっており、交際の形態はモノガマス(訳注:一対一の浮気不可の関係)、オープン(訳注:浮気OKの関係)、ポリアモラス(訳注:複数愛)などである。女性たち自身は両性愛者、レズビアン、異性愛者などで、中には自分のセクシュアリティーをカテゴライズすることを拒否している人もいる。

Framed by a comprehensive review of international research, literature, and film, this book is an intimate journey into the experiences and insights of 79 Australian women in relationships with bisexual men. It takes us into the daily lives, sexual intimacies, and families of MOREs (mixed-orientation relationships) that span the gamut from extremely oppressive experiences with bi-misogynist men to extremely liberating with bi-profeminist men. Aged 19 to 65, the women are in monogamous, open, and polyamorous relationships with bisexual-identifying and/or bisexual-behaving men. The women themselves are bisexual, lesbian, heterosexual, while others refuse to categorize their own sexualities.

LGBTQ Nationによれば、この研究に参加した女性たちの過半数が、両性愛者男性はそうでない男性よりも性的な関心が高く、感情面でも親密な関係が築きやすいと考えていたのだそうです。また彼女たちは、バイセクシュアルの男性は父親としてもより優れていると考えていたとのこと。

パロッタ=チアローリ博士は、この研究によって、性的指向が異なる人同士の恋愛・性愛関係にまつわるステレオタイプを打破したいと語っているそうです。以下、博士の弁。

MOREsに関するお決まりの作り話を食い止めたいというのがわたしの願いです。お決まりの作り話とはつまり、すべての両性愛者男性は信用できないタイプで、隠れて浮気をしているのだとか、すべての両性愛者男性はHIVや性行為感染症を女性に移すのだとか、すべての両性愛者男性は女性パートナーを虐待するのだとか、そういった話のことです。

“It is my hope that we can stop presenting only the stereotypical story about MOREs: that all bisexual men are untrustworthy and have secret affairs; that all bisexual men transmit HIV and STI to women; that all bisexual men are abusive to their women partners,”

セクマイのカップルに関する研究というと、(1)ゲイ/レズビアンカップル、(2)ゲイ男性と偽装または友情結婚したヘテロ女性のカップル、(3)ヘテロ男性とクロゼットなレズビアンのカップル等々をテーマにしたものがいくつも思い浮かびますが、その一方、バイセクシュアルを基軸にした研究というのはまだまだ少ないような気がします。同性愛者からも異性愛者からもいわれなき偏見の目で見られがちな両性愛者の名誉のためにも、こうした研究がもっともっと進むといいのでは。この本読んでみたいんですが、できたらもうちょっと値段が安くならないかしら(Kindle版で約1万5千円もするんですよ)。

Women in Relationships with Bisexual Men: Bi Men By Women

Women in Relationships with Bisexual Men: Bi Men By Women