石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

元修道女同士のカップルがイタリアで結婚式

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3年前に南米で恋に落ちたフランシスコ会の修道女ふたりが、還俗してイタリアで結婚(シビルユニオン登録)をしたそうです。

詳細は以下。

Dos monjas se enamoran y renuncian a sus votos para casarse - Hay una lesbiana en mi sopa

Corriere Della Seraによればこのカップル、フェデリカ(Federica)さんとイサベル(Isabel)さんは44歳で、ひとりがイタリア、もうひとりが南米出身とのこと。生涯を伝道に捧げてきたふたりは3年前、南米での伝道中に知り合って恋に落ち、還俗して2016年9月29年にイタリアのピネローロで挙式したのだそうです。

イタリアでは、2016年5月に可決された「平等な結婚法」により、同性カップルがシビルユニオンで法的権利を得られるようになっています。フェデリカさんとイサベルさんの結婚式(シビルユニオン式)をとりおこなった元神父のフランコ・バルベロ(Franco Barbero)氏は、このふたりは「強い信仰を持った、すばらしい人たち」で、熟慮のもとにこの「勇気ある決断」をしたのだと述べています。またフェデリカさんは、イタリアの「La Stampa」紙で、以下のように発言しているとのこと。

「神は人々が幸せになることを望んでおられます」

“Dios quiere que la gente sea feliz”,

「わたしたちの教会が両手を広げて、愛し合う人々すべてを迎え入れるよう求めます」

“pedimos a nuestra iglesia que abra los brazos a todos los que se aman”.

20世紀あたりまで、「尼僧同士の恋」というのはヘテロ御用達のポルノ用ファンタジーか、あるいはやっぱりヘテロ御用達のお涙頂戴物語のネタ扱いされていたように思います。でも今はもう、恋に落ちた後、還俗して結婚(イタリアだとシビルユニオン登録ですが)して一緒に暮らしていくという道が選べちゃうわけよ。「禁断」とか「道ならぬ恋」とか言っていちいち誰かを見下していないと興奮できない方々には気の毒だけど、今はこれが現実なんだぜ、ざまあみろ。なお、このカップルの今の願いは「平和に暮らして新しい仕事を見つけること」だそうで(そのために報道では本名を伏せ、いらぬ偏見を避けようとしているのだそうです)、万事うまくいくよう心から祈っています。