石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

『グレイズ・アナトミー』のサラ・ラミレスが両性愛者であることを公表

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米女優サラ・ラミレス(Sara Ramirez)が、LGBTユース支援のチャリティーイベントでのスピーチで、自身が両性愛者であることを公表しました。

詳細は以下。

Sara Ramirez is Bisexual: "Grey's Anatomy" Star Comes Out, Gets An Alternative Lifestyle Haircut | Autostraddle

サラ・ラミレスはメキシコ・アイルランド系米国人で、米ドラマ『グレイズ・アナトミー』の両性愛者の外科医、カリー・トーレス役で人気を博した人。2016年9月に、米国のレズビアンやクィア女性がよくやるようなサイド刈り上げ型のヘアスタイル(Dapper)にした写真を公式Instagramに上げているのを見て、何ごとかと思ってたんですよ実は。

LOVED singing w/my friend @MayaJupiter today @ the Pasadena Peace & Unity Festival #NationalDayLaborerOrganizingNetwork ROCK ON!

Sara Ramirezさん(@therealsararamirez)が投稿した写真 -

そしてらその矢先、今度は10月初旬に L.A.で開催されたLGBTの若者のホームレス問題解消のためのイベント「フォーティー・トゥー・ナン・サミット(40 to None Summit)」でのスピーチで、本人自らさらりと「クィアでバイセクシュアル」だと発言していたんでした。動画は以下の通り。

該当部分(2:18~)をざっくり訳すと、こんな感じです。

わたし自身の人生の中には、たくさんの交差があります。それはつまり、わたしが女性であり、人種的ルーツを複数持つ女性であり、有色人種女性で、クィアで、バイセクシュアルで、メキシコ系かつアイルランド系のアメリカ人で、移民で、メキシコ側とアイルランド側の両方ともにカトリックの教義が強く根付いた家族に育てられたということです。このことからわたしは、若者の声を聴いたり、若者たちを支援したり、おとなが若者たちの複雑なナラティヴの存在を認め、かれらの必要に答えるかたちでそばにいられるようにしたりするためのプロジェクトに、強く強く力を注いでいるのです。

...because of the intersections that exists in my own life, woman, multiracial woman, woman of color, queer, bisexual, Mexican-Irish American, immigrant and raised by families heavily rooted in Catholicism on both my Mexican and Irish sides,I am deeply deeply invested projects in that allow our youths' voices to be heard and that support our youth and owning their own complex narratives so that we can show up for them in the ways they need us to.

サラはずっと平等な権利を支持すると表明してきた人だし、カリー役の演技はほんとうによかったしで、たとえヘテロでもすごく女にもてそうなタイプだとかねがね思っていたのですが……実はカリーと同じ両性愛者だったとは! このニュースはスペイン語圏のWebメディアでもかなり大きく報じられているのですが、中でもレズビアンメディアのHay una lesbiana en mi sopaがたいへん的を射たことを言ってました。

バイセクシュアル女性を演じるバイセクシュアル女性。世界って、ときどきすばらしい。

Una mujer bisexual interpretanod[sic] a una mujer bisexual. El mundo a veces es maravilloso.

本当にすばらしいわ。