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石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ヒラリーの部下がヒラリーにカミングアウトしたときのちょっといい話

Hillary Rodham Clinton 24X36 Poster SDG #SDG735962 by Spot Dog

10月11日のナショナル・カミングアウト・デーに寄せて、米大統領候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)の部下の同性愛者女性が、8年前ヒラリーにカミングアウトしたときのことを語っていました。ヒラリーの反応がいいのよ。

詳細は以下。

Coming Out to Hillary Clinton | Advocate.com

この女性、ミラ・パテル(Mira Patel)さんは、ヒラリーのインターンから下級政策担当秘書(junior policy staffer)になった人。8年前のオフィスのホリデー・パーティーのとき、勇気を振り絞ってヒラリーに自分の彼女を紹介したんだそうです。そのときのヒラリーの反応は、こう。

少しの動揺もなく、彼女は大きな微笑みを浮かべた。彼女はわたしたちの肩を引き寄せてぎゅっと抱きしめ、こう叫んだ。「すばらしいわね! ふたりのなれそめはどんなだったの?」

Without missing a beat, a broad smile formed on her face. She put her hands on our shoulders in an excited embrace, and exclaimed, “Wonderful! And how did you girls meet?”

この「少しの動揺もなく」という部分がどんなにうれしかったかは、カミングアウト経験のある人なら容易に想像できるのでは。パテルさんの場合、ティーンエイジャーのとき親にカミングアウトして、あっという間に家族から疎外された経験があるそうですから、その分うれしさもひとしおだったはず。

パテルさん本人はこう語っています。

ナショナル・カミングアウトの日が来ると、わたしはしばしば、わたしたちの双方がお互いにカミングアウトしたあの瞬間のことを考える。わたしは同性愛者女性として、ヒラリーはわたしのアライとしてカミングアウトした、あの瞬間のことを。

On National Coming Out Day, I often think of that moment when we both came out to each other: me as a gay woman and Hillary as my ally.

ええ話やね。

そうは言っても、ヒラリーはけっこう遅くまで同性婚に反対していた人ですし、『サタデー・ナイト・ライブ』でケイト・マッキノン(Kate Mckinnon)と共演したコントでも、そのことをして「もっと早く賛成してもよかったのに」と皮肉るギャグにされていたりもするんですけどね。詳しくは以下を。

でもオバマも以前はシビルユニオン派だったことを考えると、過去のヒラリーを一概に責めることはできないとも思います。パテルさんも指摘している通り、ヒラリーはトランスの米国人が本人の性自認通りのパスポートを使えるようにしたり、国務省の雇用規則に性自認に基づく差別禁止を含めたり、国連人権理事会であの「ゲイの権利は人権であり、人権はゲイの権利(" gay rights are human rights, and human rights are gay rights")」スピーチをしたりという実績を積み重ねてもいますしね。少なくとも、「(有名になれば)女はやらせる。なんでもできる。女のマンコをつかむんだ("They let you do it. You can do anything. Grab ’em by the pussy.")」なんてことを言ってる人より、あたしは彼女の方に大統領になってほしいわ。11月8日の本選は、本気で目が離せないわ。