石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

マイク・ペンスの近隣住民、家にレインボーフラッグを掲げてペンスに抗議

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米次期副大統領マイク・ペンスの近隣住民たちが、LGBTの権利に関するペンスの考え方に反対していると示すため、自分たちの家にレインボーフラッグを掲げています。

詳細は以下。

Rainbow flags fly in Pence's DC neighborhood | TheHill

マイク・ペンスはこれまで同性婚に反対したり、米軍の"Don't ask, don't tell"撤廃に反対したり、HIVやAIDSの治療関連の資金を「同性愛治療」に回すことを提案したり、性自認や性的指向にもとづく差別を合法化する「宗教の自由回復法("Religious Freedom Restoration Act")」に署名したりしてきた人です。そのペンスが副大統領に就任するまでの間、一時的にワシントンDCに家を借りたため、近隣の人々が自分たちの家にレインボーフラッグを飾って意思表示し始めたのだそうです。そう、こんな風に。

レインボーフラッグを掲げている住人のひとり、Ilse Heintzenさんにはゲイやレズビアンの友達がいます。それで、彼女は次期副大統領への「礼儀正しいメッセージ」としてこのやり方を選んだのだそうです。以下、Heintzenさんの弁。

「彼(ペンス)がどう思うかはわかりませんが、これで考えを変えてくれるといいと思います」

"I have no idea what he will think about it, but I hope he will change his mind,"

これね、たとえマイク・ペンス本人の考え方が1ミリたりとも変わらなくても、LGBTコミュニティにとっては大きな助けになると思うんですよ。差別的な主張をする人が権力の座についても、唯々諾々と従う人ばかりではないこと、LGBT当事者だけでなくその友人も抗議してくれていることなどがわかるというのは、大事だと思います。

なお、最近このように目に見える形でLGBT(Q)の権利支持を表明してくれているのは、このワシントンDCの人たちだけではありません。ミシガン州では11月9日、レインボーフラッグを飾っていた家に匿名で苦情の手紙が届き、それを知った付近の住人一同が、全部で20枚以上のレインボーフラッグをそれぞれの家の前に掲げたそうです。

またシアトルでは、アンチLGBTQな発言を繰り返す隣人に対抗するため、自宅の庭に10000個の電球を使ってレインボーカラーのクリスマスイルミネーションを施した女性がいます。

少なくとも、きのうアンチLGBTなヘイト事件の事例をいくつも訳して気分が落ち込んでいた自分はこれらの写真を見て勝手に励まされましたよ。ありがとう、見も知らぬDCやミシガンやシアトルの人たち。あたしもここでやれることを精いっぱいやるよ。