石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

サミラ・ワイリーとローレン・モレッリが「Out Magazine」の表紙に

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ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』プッセイ役の米女優サミラ・ワイリーと、同作品の脚本家でサミラの婚約者のローレン・モレッリが、米誌「OUT Magazine」2017年2月号の表紙に。写真もいいし、ふたりへのインタビューも面白いよ。

詳細は以下。

February Cover Couples Introduce the Love Portfolio 2017 | Out Magazine
The Love Portfolio: Samira Wiley + Lauren Morelli | Out Magazine

まずは写真をどうぞ。

ローレン・モレッリがOITNBの仕事で初めてサミラ・ワイリーに会ったときには男性と結婚していたのは有名な話です。Out Magazineによれば、ローレンはサミラに会って「たちまち恋に落ち」、サミラはサミラで会った瞬間からローレンのことを同性愛者だと思っていたとのこと。ローレンが既婚者だと知ってさえ、相手は女性だろうと思ったのだそうです。結局ローレンは元配偶者とカップルセラピーに通ったのち離婚し、サミラと公式につきあうことに。ちなみにサミラは最初、ローレンに"I love you."というのが怖くて、「ちょっと臆病な」"I heart you."という表現を使ったんだそうですよ。この言葉はその後、OITNB本編のアレックスからパイパーへの台詞としても使われることにもなりました。ほら、シーズン1第11話の、この場面(1:13~)ね。

ところで、なぜこのサミラたちのキス写真が2月号の表紙なのかというと、この号は同誌の毎年恒例のラブ特集号(Love issue)だから。ほら、2月ってバレンタインデーがある月ですからね。2種類ある表紙のうちもう一方を飾るのは男性同士のカップルで、オープンリー・ゲイのスキー選手ガス・ケンワージーと、彼の恋人で俳優のマット・ウィルカスです。あたし、子供のころはバレンタインデーなんてヘテロ専用のイベントだと思って「けっ」と横を向いてたんですが、変われば変わるものですねえ。この「変化」というやつに、あたしは一筋の希望を見ます。2017年はどうやらマイノリティにとって受難の時代の幕開けになりそうですが(意味がわからない方は、トランプ内閣のメンバーについて少し調べてみるといいかも)、それでも、いやそれだからこそ、いい方向への変化を少しでも起こしていけたらと願っています。