米国テキサス州ヒューストンのUberドライバーが、車内で軽いキスをした同性カップルを追い出し、早朝4時のフリーウェイの路肩に置き去りにしたそうです。
詳細は以下。
Same-sex couple claim kiss got them kicked out of Uber along...
このカップル、ランダル・マギル(Randall Magill, 28)さんとホセ・チャベス(Jose Chavez, 26)さんはヒューストン在住で、2017年12月にドミニカ共和国で婚約したばかり。ホリデイの集まりで友人宅で飲んだ後、帰りに乗ったUberの車内で軽いキスを交わしたところ、運転手に「もう乗せられない」と言われて車から降ろされてしまったのだそうです。
「公共の場ではしないようなことは、何一つしていませんでした。わたしやわたしの婚約者の恥になるようなことなんて、絶対にしませんよ」と、マギルは言った。
“I wasn't doing anything that I wouldn't have done in public. I’m not going to embarrass myself or my fiancé by any means,” Magill said.
マギルさんによれば、2人が降ろされたのは、安全地帯でも何でもない、フリーウェイの防音壁のすぐ横。Uberの車でこんな目に遭ったのは初めてで、もう2度と利用しないとマギルさんは話しています。
米国で始まった配車サービスのUberは、個人が空き時間に自家用車で乗客を輸送するというシステム。会社としては反差別ポリシーがあるということになっているもの、末端のドライバーによる差別的な暴言や乗車拒否は制御し切れていません。Uberに限らずAirbnbなんかもそうだけど、結局「差別されない側」が設計したシェアリングサービスは安全にも公正にもなりにくいのよ。これについては、Buzzfeedの以下の記事あたりがわかりやすいと思います。
今回の件もたぶん、お決まりの「Uberは差別を許しません」とかなんとかいう声明が出されて、このドライバーが一定期間停職処分になったりするだけで、そのうちまたどこかで似たような問題が繰り返されるだけなのでは。ちなみにUberは東京五輪を前に日本市場にも色気を出しているみたいだけど、悪い予感しかしません。ロボットタクシーが普及してくれた方がよっぽど嬉しいと、個人的には思ってます。