トランプ米新大統領の就任から数分後、ホワイトハウスの公式WebサイトからLGBTページが消されました。LGBTページのあったアドレスにアクセスすると、笑顔のトランプとペンスの写真を添えたサインアップページに飛ばされるようになってます。注:その後リダイレクト先が変更されたようです。詳しくはエントリ末尾の追記を。
詳細は以下。
White House LGBT page quickly taken down after Trump swearing in
上記リンク先を読んで、かつてLGBTページが置かれていたディレクトリに実際にアクセスしてみました。本当にトランプ&ペンスのニッコリ写真ページにリダイレクトされました。その時点では、「ひょっとすると404ページ(アクセスされたページが存在しないことを知らせるページ)の代わりにサインアップページを使ってるのか?」と思わないでもなかったんですよ。でも、調べてみたら404用のページはちゃんと別にあるようです。つまり現政権は、LGBTページに書いてあった内容を読もうとした人を.htaccess(おそらく)でこのニッコリ写真のページに飛ばすよう、わざわざ準備していたというわけ。なんというブラックジョーク。あ、ちなみにこのサインアップページのデザインは、以下のスクリーンショットの通りです。
The White House LGBT Rights Page Has Been Erased https://t.co/uKbgn6lO7Y pic.twitter.com/D4sZAhKysX
— Towleroad (@tlrd) 2017年1月20日
サイト内検索でも悲惨なことになっています。GLAADによる比較画像がわかりやすいです。
左がオバマ政権初日(2009)、右がトランプ政権初日(2017)に、キーワード「LGBT」で検索したときの結果です。やるだろうとは思ってましたが、宣誓直後からここまでやるとは。
凹んでいる場合じゃないんだけど、やっぱり凹むわ。米ハフポスト・クィアヴォイスが紹介していたこのことばを、胸に刻まねば。
— huffpostqueer (@huffpostqueer) 2017年1月20日
訳:「毎日進んで行くためのアドバイス:きみが何者なのかについての物語を語れ。きみが愛するものについての物語も。消されることを拒否せよ。それが大切だ。わたしたちは大切なのだ」。
追記(2017年1月21日12:47PM)
このエントリを書いている間に、早くもLGBTページからのリダイレクト先が通常の404ページに変更されたようです。何か指摘でも受けたんでしょうかね?