石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』が第23回SAG賞アンサンブル演技賞(コメディ部門)受賞

Orange Is the New Black: Mein Jahr im Frauenknast

2017年1月29日、第23回全米映画俳優組合(SAG)賞受賞式で、Netflixドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』が、3年連続のアンサンブル演技賞(コメディ部門)に輝きました。

全ノミニー&受賞者は以下をどうぞ。

SAG awards 2017: full list of winners | Film | The Guardian

主演のテイラー・シリングによる、時勢をふまえた受賞スピーチがとてもよかったです。

以下、一部訳。

「わたしたちはここに、多様な人々のグループを代表して立っています。故郷からよりよい暮らしを求めてここにやってきた家族たちの、さまざまな世代を代表して立っているのです。その故郷とはナイジェリアであり、ドミニカ共和国であり、プエルトリコであり、コロンビアであり、アイルランドであり……(ここで他の女優から『ブルックリン!』という声が上がる)ブルックリンもそうね(笑)。そして、わたしたちは知っています。人と人とを結びつけるものは、人と人とを分断する力より強いのだということを示す物語を語り続ける責任は、おそらく、わたしたちに、そしてすべての人にあるのだということを」

"We stand up here representing a diverse group of people, representing generations of families who have sought a better life here from places like Nigeria, the Dominican Republic, Puerto Rico, Columbia, Ireland...Brooklyn, yes. And we know that it's going to be up to us and all you, probably, to keep telling stories that show what unites us is stronger than the forces that divide us."

OITNBをひととおり見てきた人なら、テイラーが何を言っているのか一瞬でわかることでしょう。すぐれたコメディーでありながら、人種・民族間の対立や性差別、貧困問題、白人至上主義者の憤懣等々、今の米国で思いっきり噴出している問題をこれでもかとばかりに描き続けてきた作品ですからね。ラティーナの受刑者「マリッツァ」役の女優さん(ダイアン・ゲレロ)なんて、実生活で14歳のときに両親をコロンビアに強制送還されてもいます。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』がニールセン調査で2016年にもっとも視聴されたドラマだと言われているのは、このような現代社会と直結しているテーマの力強さもあってのことなんです。いやもちろん、レズビアン・ラブロマンスの部分の出来の良さだってありますけどね。

さて、SAG賞レッドカーペットでのOITNBキャストの皆さんの様子はこちら。

皆さん受賞おめでとうございます。シーズン5もとても楽しみです。