石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

フィリピンのUber、CMで同性同士の恋愛を描く

Mentre tassisti (e teppisti) devastano Roma, Uber è sempre più utilizzato
Mentre tassisti (e teppisti) devastano Roma, Uber è sempre più utilizzato / automobileitalia

配車アプリサービスのUberが、フィリピンでのCMで同性間の恋愛を描き、話題を呼んでいます。

詳細は以下。

Uber advert features surprise cute gay twist · PinkNews

動画はこちら。

CMの中で、主人公の青年は、Uberの相乗りサービスuberPOOLを利用しています。途中から乗り込んできた相乗り客が長年の片思い相手で、青年は心中ひそかに大喜び。相乗り相手の顔は最初は映されず、オチの部分でこれが男性から男性への恋であることがわかるようになっています。最後に出てくるテロップはこんな。

ただの乗車だけではないこともあります。それはあなたが待ち望んでいた瞬間なのです。

Sometimes, it’s more than just a ride. It’s the moment you’ve been waiting for.

なるほどねえとは思うけど、「こういうCMを作るよりもっと先にやることがあるんじゃないの、Uber?」とも思います。というのは、ここ数年、クィアな乗客がUberのホモフォビックな運転手から罵倒されたり、乗車拒否されたり、脅されたりする事件が山ほど報告されているから。今ちょっと検索しただけで、こんなに見つかったぐらいです。

ちなみに上記のニュースが英仏西語圏のものだけなのは、あたしが多少なりとも読める外国語がその3か国語しかない(したがってこれ以外の言語ではググれない)からであって、他の言語圏でも同様の事件が起きている可能性は否定できません。フィリピノ語圏でのUberの評判がどんなもんだか知りませんが、いくらフワフワしたイメージのCMで「わが社はゲイフレンドリー」とアピールされたところで、現場で働く運転手の教育なりスクリーニングなりが徹底されていない限り怖くて乗れたもんじゃないと思います。CMそのものはかわいらしいとは思うんですけどね。