石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

オーランドの銃撃事件での死を「当然の報い」と呼んだ牧師、児童性虐待で終身刑に

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米フロリダ州のゲイクラブでの乱射事件で性的少数者の客らが殺されたのを「当然の報い」などと呼んでいたジョージア州の牧師が、児童性虐待で終身刑の判決を言い渡されました。

詳細は以下。

Judge sentences Kenneth Adkins to life in prison for child molestation, but can spend portion on probation after 35 years | Jacksonville News, Sports and Entertainment | jacksonville.com

米ジョージア州グリン郡最高裁は2017年4月10日、この牧師ケネス・アドキンス(Kenneth Adkins)を計8件の児童性虐待で有罪とし、35年間仮釈放なしの終身刑を言い渡しました。アドキンスは現在57歳であるため、彼が今後「鉄条網の外に足を踏み出す可能性は極めて低い」とJacksonville.comは報じています。

アドキンスは、性交同意年齢に達していない少年少女を自分の目の前で性交させ、かつ自分も行為に加わったり、自分の性器の写真を子供に送ったり、10代少女を数年間自宅に住まわせていたなどとして、計10件の性虐待容疑で告発されていたとのこと。判決が下されたとき、それまで無罪を主張していたアドキンスは、手にしていたスタイロフォームのカップを握りつぶしていたそうです。

これだけでも十分ひどいんですが、さらにひどいのはこの男、フロリダ州オーランドーのゲイクラブ「パルス」の銃乱射事件で客たちが殺されたのは「当然の報い」だとする発言をTwitterでしていたということ。現在アドキンスのTwitterアカウントは非公開になっていますが、米コスモポリタンによると、そのツイートの文章はこんなだったのだそうです。

「ジャクソンビルのホモセクシュアルたちにはもううんざりだから、彼らの誰一人として被害者だとは思えんね」と彼は書いた。「彼らは当然の報いを受けてるんだよ!」

"Been through so much with these Jacksonville Homosexuals that I don't see none of them as victims," he wrote. "I see them as getting what they deserve!!"

さらに彼はフロリダ州ジャクソンビルのLGBT反差別法(トランスジェンダーの人々がジェンダーに合ったトイレを使う権利などを認めるという法律)に反対するため、カツラをかぶった女装写真をFacebookに上げて「女子トイレでおまえたちの女の横でおしっこして、どんな気分になるか見てやる」と書き添えたりもしていたとのこと。こういう人が実は子供を性的に虐待していたというのは、これまでゲイをさんざん迫害してきたカトリック教会が、その一方で神父による性的虐待事件を組織ぐるみで隠蔽していたのと相通ずるものがある気がします。米国の刑務所ではチャイルドマレスターは非常に嫌われるそうですが、彼がこれから少なくとも35年間そこで暮らさなければならないことこそが「当然の報い」と呼ばれるべきでしょうよ。