石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ゲイ教師を出会いアプリで釣ってヌード写真を送らせ、学校でばらまいた生徒が逮捕

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米国ノースカロライナ州の高校生2人が、同性愛者向けの出会いアプリ「Grindr」で学校のゲイ教師をだましてヌード写真を送らせ、その写真を他の生徒にばらまいたとして逮捕されました。

詳細は以下。

Students in North Carolina catfish gay teacher on Grindr, get arrested

逮捕されたブライアン・ジョシュア・アンダーソン(Brian Joshua Anderson)とブリトニー・レニー・ルッケンバウト(Brittney Renee Luckenbaught)はともに16歳で、スワンズボロ・ハイスクールの生徒。彼らはGrindrで35歳の男性を装い、同校の51歳のフランス語教師デイヴィッド・ラフィングハウス(David Laughinghouse)氏をだまして画像を手に入れていたとのこと。ふたりは私的画像の暴露という軽犯罪で起訴され、6月15日に最初の裁判を受けることになっているそうです。

気の毒なのはラフィングハウス先生で、彼はこの件で停職処分になった後、学校区の判断により、別の学校に移動させられてしまったとのこと。彼の元教え子のサマンサ・ピーターソン(Samantha Peterson)さんは先生をスワンズボロ・ハイスクールに戻すよう呼びかけるオンライン署名を始め、すでに5000人以上が賛同の署名をしています。

以下、Change.orgより、ピーターソンさんの意見です。

このサポーティブな教員を標的にしようと決めたとき、あの生徒たちの心の中で何が起こっていたのか、想像だにできません。彼らは自分たちの行動の危険性をわかっていなかったのだと信じることしかできません。この文章を使って、おそろしい間違いを犯した子供たちの言い訳をしたいわけではありませんが、肝心なのは、これはまさしくラフィングハウス先生なら彼らの人生に影響を与えるためにしていたであろうことだということです。彼はそういうタイプの教師であり、人物なのです。ですから、先生にはどうすることもできなかった出来事のことで、彼を批判しないでいただきたいのです。

I could never imagine what was going through those students minds when they decided to target a supportive teacher, but I can only believe that they did not understand the gravity of their actions. I don’t want to use this letter to make excuses for a group of children who made a terrible mistake, but the thing is, I know that’s exactly what Mr. Laughinghouse would do to make an impact on their lives. That’s the type of teacher and person he is, so I’m asking you not to pass judgment on him over an incident in which he had no control.

ラフィングハウス先生はいつも、困っている生徒たちのヒーローとして静かに尽力していました。お金を家に忘れてきた生徒のためにランチを買ってやるような小さなことから、家庭の問題で苦労している生徒を助けるような、より大きなことまでです。

Mr. Laughinghouse is always there quietly serving as a hero to students in need. From small things, like buying lunch for students who forgot their money at home, to bigger actions, like helping a student struggling with problems at home.

Change.orgには他にも元教え子のコメントがいくつかあり、先生が学校の劇に協力してくれたこと、手術を受けて勉強が遅れた子の補習を買って出てくれたこと、家庭の問題で単位取得に苦労していた生徒を全面的に助けてくれたことなどがつづられています。こんな先生がこれだけ悪質なハラスメントの標的にされてしまうということがまずショッキングですし、そこで学校区があたかも被害者を罰するかのような措置を取ったのはさらにまずいと思います。だいたいGrindrには年齢制限があり、未成年は使用できないことになっているので、ラフィングハウス先生がしたのは「成人同士しか使えないはずのアプリで、双方合意のもとで成人のヌード画像を送った」という法的には何ら問題のないことなのでは。それでなぜ停職させられたり、移動させられたりしなければならないのか理解できません。

Gay Star Newsによると、ラフィングハウス先生は今回の件についてFacebookで以下のようなコメントを発表しているとのこと。

現在このことについて自由に論じることはできないのですが、ゆるぎない支持とすばらしいコメントのすべてに、本当に感謝したいと思います。教師にとって最大の報酬とは、教え子がどんなにすばらしい大人になるかを目にすることです。

‘Although I am currently not at liberty to discuss anything related to this incident, I do want to thank all for their unwavering support and the wonderful comments. We never know how much we touch the lives of others. A teacher’s greatest reward is seeing what wonderful adults his/her students become.’

やっぱりこの先生を失うのは、スワンズボロ・ハイスクールにとって大きな損失なんじゃないですかねえ。