石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

アイルランド、初のオープンリー・ゲイの首相誕生へ

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アイルランドの与党・統一アイルランド党が、2017年6月2日、オープンリー・ゲイのレオ・バラッカー(Leo Varadkar)社会保護相(38)を党首に選出しました。これにより、同氏は同国で同性愛者を公表している初の首相となる見込みです。

詳細は以下。

PinkNewsで言及されていますが、6月12日以降に再招集されるアイルランド議会で首相就任を承認され次第、バラッカー氏は世界で4人目のオープンリー・ゲイの国家首脳となります。ほかの3人はアイスランドのヨナンナ・シグルザルドッティル(Jóhanna Sigurdardóttir)元首相、ベルギーのエリオ・ディルポ(Elio Di Rupo)元首相、そして先日「ファースト・ハズバンド」の写真が話題となったルクセンブルクのグザヴィエ・ベッテル(Xavier Bettel)首相です。ただバラッカー氏の場合、同性愛を公表していることの他にも、父親がインド系移民である点や、アイルランド史上最年少の首相となる点などが注目を集めているようではあります。

バラッカー氏は保険相だった2015年にカミングアウトし、同性婚を認める結婚平等法(2015年可決)支持を打ち出してきた人です。2016年には、保険相として同国でのMSM(同性と性交渉を持つ男性)の献血禁止を撤廃したりもしています。ちょっと面白いのが、党首に選出される前、彼は同性パートナーのマット・バレット(Matt Barrett)氏にイベントなどで伝統的な首相配偶者の役割をさせるつもりはないと公言しているということ。バラッカー氏は、その理由を以下のように説明しているそうです。

  1. バラッカー氏とバレット氏とは結婚していない
  2. 政治の世界での伝統だからと言って、必ずしもそうしなければならないというわけではない。
    • ドイツのメルケル首相の夫が首相配偶者としてイベントに出たのは1度だけ。自分自身の仕事やキャリアがあるからだ
    • 「男性がリーダーで、その妻は仕事を辞めねばならない」という伝統的なやり方は、政界の世代交代とともに変わってきている

こういうところもなんだか新しい感じ(とは言え、政治的には保守的右派なんだそうですけどねこの人)。とりあえず、少なくとも日本でこういう発言をする人が首相になるのはあと100年ぐらいは無理なんじゃないかと思います。アイルランドの今後の動きに注目していかねば。