石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

カンボジア、子供たちに性的少数者について教えるカリキュラム導入へ

Better sex education in schools
Better sex education in schools / theps.net

カンボジア政府が、1年生から12年生までの子供たちにセクシュアリティやジェンダーについて教える新しいカリキュラムを準備中だそうです。この教科は「ライフスキル」と呼ばれ、LGBTに関する教科学習が5年生から用意されているとのこと。

詳細は以下。

‘Life Skills’ course in the works, National, Phnom Penh Post

カンボジア保健省は現在、同国のLGBT団体と協力して、来年度の「ライフスキル」授業のためのテキストを制作中だとのこと。テキスト執筆にたずさわっているLGBT活動家のSrun Srorn氏によれば、この教科のねらいは以下の3点なのだそうです。

  1. 子供たちに男性と女性の身体の生物学的な差異について教える
  2. 性自認とは何で、生物学的な性とはどう違うのかについて教える
  3. ジェンダーに基づく暴力や強制結婚、性的指向に基づく差別について教える

ちなみにこのカリキュラムでは、7年生でジェンダーと身体的な性別のちがいやLGBTの人々の権利について学習することになっているのだそうです。学校保健局(School Health Department)のChhay Kim Sitheavy局長によれば、この「ライフスキル」の授業では同性愛は正常なことであり、LGBT差別はしてはいけないと教えられるとのこと。以下、局長のことば。

価値観はここ数年間で変わってきており、学習過程を修正する必要があるのです」

“Values have changed over the past years and courses need to be adapted,”

「保護者や国民の理解などを考慮すると難しい」なる理屈で、LGBTなど性的少数者が教室にいることを一切想定しない学習指導要領を今後も使い続けようとしているどこかの国とはずいぶん違いますね。

ちなみにカンボジアのこの新カリキュラムでの11年生での到達目標は「安全で適切かつ効果的な避妊が説明できる」、「望まぬ妊娠について説明できる」、「カンボジアにおける中絶にかかわる法律規定や、安全な中絶方法について説明できる」などなのだそうです。これも、避妊を教えたらクビになり、授業でセックスという言葉を使うことすら許されないどこかの国とは大きく違いますね。教育に対する取り組みのこのような差は10年20年後には相当大きな違いとなって響いてくると思いますが、どこかの国の年寄りには理解できないままなのでしょう、たぶん。