石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

米長寿昼ドラ『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』に初の同性愛展開 バックラッシュに女優がナイスな切り返し

The Young and the Restless: Celebrating 10,000 Episodes: Cast & Creators Live at the Paley Center by Jeanne Cooper

1973年から続いている米国のソープオペラ『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』で、初めて同性同士の恋愛関係が描かれました。保守派からの反発に対し、このカップルの片方を演じているキャムリン・グライムス(Camryn Grimes)が素敵な返しを見せています。

詳細は以下。

‘Y&R’ Spoilers: Actress Camryn Grimes Responds To A Fan Upset Over Mariah And Tessa Same-Sex Relationship

ことのおこりは同番組の2017年8月3月放映分で、マライア(キャムリン・グライムス)とテッサ(ケイト・フェアバンクス)というふたりの女性キャラの友情に「新たな側面」が描かれたことにありました。ネタバレしてしまうと、このふたりのキスシーンがあったんですよ。ちなみにこの瞬間まで、『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』は、米国で今放映されている昼ドラの中でLGBTQキャラがひとりもいない唯一の番組だったとのこと。

この展開はファンの間でたちまち議論を呼び、ボイコットを呼びかける人もいれば、Twitterでキャムリン・グライムスにこんな意見を投げかける人も登場しました。

訳:「『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』の脚本家があなたたちをレズビアンカップルとしてくっつければ、あなたの『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』での出番はもう終わりだ」。つまり、ソープオペラではレズビアンのストーリーラインはうまくいかないから、キャラがすぐ殺されてしまって、おまえの仕事はなくなるぞと言いたいわけ。

これに対してキャムリン・グライムスが淡々とつけているレスがいいんですよ。

訳:「この20年間ずっとやってきて、死んだのは1回だけ……だから、思い切ってやってみます」。

これにはちょっと補足説明が必要かも。キャムリン・グライムスは10歳のとき(1997年)からキャシーという子供の役でこの番組に出ていて、そのキャシーが2005年に死んだ後もキャシーの幽霊役で出演し続けてきた人なんです。さらに2014年には、「キャシーは実は双子でした」という強引なシナリオにより、キャシーの双子のきょうだいマライアとして復活。以後ずっとマライア役を演じてきたというわけで、なるほど、これなら今さらキャラが死ぬことなんか怖くないよね。ぜひとも「殺しても死なないレズビアンキャラ」として、昼ドラ界に君臨していただきたいと思います。