石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

アン・コールターがハリケーン「ハーヴィー」を同性愛のせいにする。Twitterで大喜利始まる

In Trump We Trust: E Pluribus Awesome!

米保守評論家アン・コールター(Ann Coulter)が、大型ハリケーン「ハーヴィー」がテキサス州ヒューストンを襲ったのは同市が以前レズビアンを市長に選んだからだと示唆する意見を披露。Twitterユーザーたちが激しくツッコミはじめ、大喜利状態となっています。

詳細は以下。

Twitter Had the Best Responses to Ann Coulter's Ridiculous Hurricane Harvey Tweet | PRIDE.com

アン・コールターは「共和党のバービー人形」と呼ばれる保守派コラムニストで、「やつら(訳注:イスラム教徒のこと)の国を侵略し、指導者を殺し、キリスト教徒に改宗させねばならない」、「女性は選挙権を持つべきでない」などの発言で知られる人です。その彼女が2017年8月29日にしたためたツイートがこちら。

訳:「ハリケーン・ハーヴィーが、ヒューストンがレズビアンの市長を選んだことに対する神の罰だとは思いません。でも、その方が『気候の変動』より説得力がある」。

説得力て一体。ここで言う「レズビアンの市長」というのはヒューストン初のオープンリー・レズビアンの(元)市長、アニス(アニース)・パーカー(Annise Parker)氏のことだと思われますが、パーカー氏が市長だったのは2015年までのことです。なんで今さらハリケーンが来るのよ。

以下、これをきっかけに始まった大喜利状態のツイートを4つだけ訳してみます。(もっと見たい方は元記事をどうぞ)

訳:「レズビアン女性としては、わたしたちにはハリケーンの魔法が使えると認めることができます」。

訳:「バイセクシュアルとしては、熱帯暴風雨を召喚する力しか持ってません」。

訳:「もしわたしたちがLGBTsだからという理由でハリケーンや、地震や、竜巻や、飢饉や、干ばつ等々を作り出すパワーを持っているのなら……どうしてわたしたちを敵に回すわけ?」。

訳:「科学を信じていないのなら、ツイートなんてしてていいの? それとも、あなたの電話とその信号波って、魔法の力で動いてるの?」。(蛇足ですが、よく見たらこの人、女優のエヴァン・レイチェル・ウッドですね)

大きな災害が起こるたびに「同性愛者に対する神の怒り(または罰)」だと言いたがる人はたくさんいて、過去にはハリケーン・カタリーナもハリケーン・サンディも東日本大震災の津波もゲイのせいにされています。そういえば、アンチゲイ団体のリーダーが、2015年のハリケーン・ホアキンは米国が同性婚を認めたことへの「天罰」だと主張したのち、皮肉にも翌年のルイジアナ州の洪水で自分の家を流されるという一件もありましたね。あたりまえですが、自然災害は同性愛者にも同性愛嫌いの人にもまったく平等にふりかかってくるものなので、いくら甚大な被害を見て恐怖にかられたからと言って、いちいちゲイに責任をなすりつけてストレス解消しようとするのはやめてほしいものです。

おまけとして最後にひとつ動画を貼っておきます。この手のニュースを見るたびにいつも思い出す、レズビアンのスタンダップコメディアン、Suzanne Westenhoeferのパフォーマンスです。フロリダ州でハリケーンなどが起こったのはディズニーワールドで『ゲイ・デイ』が開催されているせいだというカンザス州のアンチゲイな牧師に、彼女はこうやって言い返すんです。「おっしゃる通り。あーはいはい、ほーんと、そうですとも。あたしらを怒らせるんじゃないよっ。カンザスを滅ぼすよっ!」。