石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

これからスクリーンに登場するクィアなスーパーヒーロー9人(NewNowNext調べ)

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NewNowNextによる、コミックを原作とする近日公開のTVシリーズや映画で、クィアな(少なくともコミックではそう描かれている)スーパーヒーローが出てくるものをまとめた記事が面白いです。

詳細は以下。

9 LGBT Superheroes Coming To A Screen Near You | NewNowNext

上記リンク先の全体的な印象としては、映画よりTV、そしてTVより原作コミックの方がLGBTキャラの描写に積極的っぽい感じですね。理由はたぶん、Entertainment Weeklyのこちらの指摘通り、ビッグバジェットになればなるほどリスクが冒しにくくなるからだと思います。とりあえずコミックから順次チェックしていくつもりですが、よく知らないキャラ・作品も少なからずあったので、自分で調べた情報を付け加えて以下にメモとしてまとめてみました。

1. キャロライナ・ディーン("Runaways")

"Runaways"は、同名のマーベルコミックを原作としたHuluオリジナルドラマ。米国では2017年11月21日から配信開始されるとのこと。自分たちの両親が街を牛耳るスーパーヴィランだと知った6人のティーンエイジャーの奮闘を描くお話で、そのうちのひとり、キャロライナ(バージニア・ガードナー)がレズビアン。しかもエイリアン。

原作コミックはこんなです。

Runaways: The Complete Collection Volume 1

Runaways: The Complete Collection Volume 1

2. ザ・レイ(『ARROW/アロー』)

ザ・レイはDCコミックのゲイのヒーロー。CWのドラマ『ARROW/アロー』の2017年11月放映のクロスオーバー回で、オープンリー・ゲイの俳優ラッセル・トーヴィーがこのザ・レイを演じるのだそうです。

3. コーグ(『マイティ・ソー バトルロイヤル』)

『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、マーベル・スタジオ製作の映画『マイティ・ソー』シリーズ3作目。コーグ(タイカ・ワイティティ)は岩のようなごつごつした身体を持つエイリアンで、ゲイだということがIncredible Hulk #619であきらかにされているとのこと。そして、実はマーベルが映画にLGBTキャラを登場させるのは、これが初。コミックやTVドラマはともかく、これまで映画にLGBTキャラを出したことはなかった(少なくとも、キャラのクィアネスを描写することはなかった)んです、マーベルは。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、2017年11月3日に日米同時公開予定です。トレイラーはこちら。


4. ワンダーウーマン(『ジャスティス・リーグ』)

映画版『ワンダーウーマン』(2017)ではダイアナ/ワンダーウーマン(ガル・ガドット)のセクシュアリティについて直接的な言及はありませんでした。しかし、Greg Ruckaのコミック版『ワンダーウーマン』(2016)では、ダイアナには女性の恋人がいたことが示されています。そして実は映画にも、女性しかいない島出身のダイアナが、スティーブ・トレバーに「肉体の快楽」なら知っていると説明している箇所があったりします。この場面、日本ではあまり話題になっていない気がするんですが、日本語字幕/吹き替えではどうなってるんでしょうかね(自分は北米版ブルーレイでしか見ていないので、日本語訳がどうなっているのかわからないんです)。ともかく、そんなわけで、ワンダーウーマンは少なくともヘテロではありません。

『ジャスティス・リーグ』は、2017年11月(日本では11月23日)公開予定です。トレイラーはこちら。


5. トレイシー・サーティーン("Young Justice: Outsiders")

"Young Justice: Outsiders"は、TVアニメ"Young Justice"シリーズの第3シーズンで、2018年からストリーミングが開始されます。トレイシーはスーパーナチュラルなパワーを持った女の子で、これまでDCコミックスのさまざまな作品に登場しており、Phil JimenezのコミックSuperwomanでは女性との恋愛が描かれているとのこと。

こちらのキャラ紹介動画がわかりやすいかも。


6. サンダー("Black Lightning")

"Black Lightning"はCWのドラマで、原作はDCコミックス。主人公ブラック・ライトニングの娘、サンダー(本名アニッサ・ピアース)は女性を愛する女性キャラで、ドラマではナフェッサ・ウィリアムズがこの役を演じるのだそうです。ただし、このドラマでアニッサがスーパーヒーローとして、または同性愛者として描かれるかどうかはまだわかっていない模様。

Entertainment Weeklyによれば、コミックBlack Panther #1に、ふたりのレズビアンが抑圧的なシステムに対して反逆を起こすというストーリーが描かれているとのこと。読まなくちゃ。

Black Panther: A Nation Under Our Feet Vol. 1 (Black Panther (2016-))

Black Panther: A Nation Under Our Feet Vol. 1 (Black Panther (2016-))

ドラマ版"Black Lightning"は米国で2018年放送開始予定です。


7. デブリー("New Warriors")

"New Warriors"はマーベル原作のTVシリーズで、「アベンジャーズほどすばらしくはない」(IMDbより)パワーを持つ6人の若者を主人公とするアクションコメディ。放送は2018年から。ケイト・コウマー演じるデブリーというキャラが、カミングアウトしているレズビアンで、かつ念動力のあるスーパーヒーローだとのこと。

8. アヨー*1(『ブラックパンサー』)

『ブラックパンサー』はマーベル映画『シビル・ウォーキャプテン・アメリカ』のブラックパンサーが主人公の新作映画。フローレンス・カスンバ演じるところのアヨーはブラックパンサーのボディガードのひとりで、コミックBlack Panther: World of Wakandaで女性との恋愛関係が描かれていたキャラ。とは言え、マーベルはコミック版のそのストーリーラインは映画には使わなかったと主張しているらしいです。

本作品の公開日は、米国では2018年2月16日、日本では同3月1日。トレイラーはこちら。


9. シャッタースター("Deadpool 2")

シャッタースターは、マーベルコミックX-Forceで同性との恋愛関係が描かれたキャラ。R指定のマーベル映画『デッドプール』の続編"Deadpool 2"に登場予定だとのことですが、まだキャストは発表されていないそうです。どんなキャラかはこちらの動画をどうぞ。

"Deadpool 2"は、米国で2018年6月1日公開予定。トレイラーはこちら。

*1:綴りは"Ayo"。英語圏だと『エイヨー』と読む人も『アヨー』と読む人も両方いるみたい。日本のWikipediaでは『アヨー』になってます。