石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「彼氏ではなく彼女がいます」ミス・セブ島コンテスタントがステージで発言 喝采を浴びる

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2017年10月28日、ミス・セブ島コンテストで、ファイナリストの17歳女性がステージ上で彼氏の有無を聞かれて「彼女がいます」と答え、大いに話題になっています。この後の発言がまたいいのよ。

詳細は以下。

This Beauty Pageant Contestant Had the Perfect Response to Being Asked If She Had a Boyfriend | PRIDE.com

この発言をしたのは、タボーゴン市代表のMaria Izobel Taguiamさん。ステージで12人のファイナリストがインタビューを受けているとき、司会からボーイフレンドはいるのかと尋ねられて、こう答えたのだそうです。

「はい、でもボーイフレンドではなくてガールフレンドです」

"Yes, but not a boyfriend but a girlfriend,"

その続きは、こう。

「わたしは愛にはジェンダーは関係ないと思っていますから。誰かを愛しているのなら、当たって砕けろです」

"Because I believe love does not see gender and if you love someone, go for it."

Taguiamさんは残念ながらコンテストそのものでは優勝しなかったものの、この発言で観客から拍手と称賛を浴びソーシャルメディアでも大きな反響を呼んで、多くの国際的メディアで報道されることとなりました。

Cebu Daily Newsによると、Taguiamさんは女性との関係を公表した理由について、以下のように話したとのこと。

「わたしはただ、できるだけ正直でありたい、心をこめて答えたいと思っているだけです。それが、インタビューでこのことを公表しようと決めた理由です」

“I just want to be honest as possible and answer from the bottom of my heart that’s why I decided to reveal it during the interview,” T

このニュースに接して思い出したのですが、「美人コンテストの参加者がステージ上でカミングアウト」というのは、2000年の映画『デンジャラス・ビューティー』に一種のギャグとして出てきたシチュエーションですよね。この映画では、ひとりののコンテスタントがレズビアンとしてカミングアウトしたとたん、中継班が「早く降ろせ」とあわてふためき、司会者が彼女を強引にステージから引きずり出し、観客も他の参加者(主人公以外の)も複雑な顔をするという一連の流れが、おもしろおかしいドタバタ場面として描かれていたんです。白状すると2000年当時、レズビアンであるあたしもこのシーンに特に違和感をおぼえず、「ま、こんなもんよね」と苦笑いしていたはず。それが、今や現実世界でカミングアウトしたコンテスタントがこうして喝采されているところまで来ているんですから、非ヘテロを取り巻く社会的環境はこの17年間で本当に大きく変わってきているのだと思います。司会者の質問を見てもわかるようにヘテロノーマティヴィティーはまだ生き残っているし、以前から批判されているミスコンテストそのものの問題点も全部解決されているとは言えないけれど、それでも世の中そう捨てたもんでもないのかも。