石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

クロアチアの銀行CMに反LGBT団体激怒

f:id:miyakichi:20171122125613j:plain

エルステ銀行(Erste Bank)が、クロアチアでのCMにゲイカップルとトランス女性をそれぞれ1秒ほど登場させました。反LGBT団体がさっそく抗議の署名活動を始めたそうです。

詳細は以下。
Croatian Bank Under Fire By Homophobes For Depicting Gay Couple, Trans Woman, In New Ad | NewNowNext

問題のCMはこちらです。

この約1分ほどのCMは、街の中の年齢も性別もさまざまな人々が、明るい未来に向かって歩いていくさまを描いています。0:40のところで男性同士で手をつないで歩くカップルが、そして0:49のところでトランスジェンダー女性とおぼしき人が出てくるのですが、どちらも画面に映っている時間はせいぜい1秒。まばたきしただけで見逃すぐらいの、ごくささやかな描写です。

しかしながら、同国のアンチLGBT団体「CitizenGo」はこの計2秒ほどの描写が「クロアチア社会の基盤を傷つける」ものだとして、抗議のオンライン署名に着手。エルステ銀行がこの動画につけた「クロアチアは自分自身を信ずる人を必要としています」というコメントをもじって、こんな主張をしているのだそうです。

クロアチアは自分自身と、結婚と、家族を信じる人を必要としているのです。

Croatia needs people who believe in themselves, in marriage, [and] in the family.”

つまり、ゲイやトランスジェンダーの人々は結婚や家族とは無関係な(あるいは、結婚や家族にあだなす)ものだということにしたいらしいんですね、この団体。さらに言うと、結婚したり家族を持ったりしない人もまた社会の大切な一員であるという発想もなさそう。

ちなみにCitizenGoはスペインのマドリッドに本部を置く宗教右派グループで、トランスジェンダーの人々の存在を否定するラッピングバスを走らせたり、ディズニーに対し「ディズニーの正常な傾向に従い、エルサが恋をする王子様を作れ」と要求したりしているところ。でもさ、こないだのスタバのクリスマスカップの話じゃないけど、ゲイもトランスもこの現実世界に実際に存在していて、銀行だって使うんだから、銀行が彼ら彼女らを対象に含めたCMを作るのは当たり前のことでしょ。目に映るものすべてをシスヘテロが独占していないと傷つけられたとか自分たちが攻撃されているとか感じてしまう方がおかしいよと、あたしは声を大にして言いたいです。