石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「日本国の伝統には合わない」自民・竹下亘氏が同性パートナーの宮中晩餐会出席に反対(追記あり)

K1 侍

自民党の竹下亘総務会長が2017年11月23日、宮中晩餐会で迎える国賓に関して、「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」と発言したそうです。

詳細は以下を。

惜しいな、日々ちょんまげ結って駕籠で通勤されてからの発言だったら1ナノグラムぐらいは説得力が増したかもしれなかったのに。いっそ、「亀の甲羅を焼いたら『同性パートナーを晩餐会に招いちゃダメ』というヒビが出た」とでも言い張ってみられてはどうか。

……という冗談はさておき、この手の発言は、

  • ここでいう「日本国」とは何か
  • ここでいう「伝統」とは何か
  • あることがらが「日本国の伝統」に合うか合わないかの線引きを、誰が何の権限を持って判断するのか
  • そもそもなぜ「伝統」に合わないことをしてはいけないのか

が具体的かつ客観的な根拠とともに示されない限り、寝言と変わらないと思います。だいたい「伝統」というのは便利すぎる言葉で、この語が世界中で、つまりアジアでも欧州でもアメリカでも中東でもロシアでも差別やハラスメントや人権蹂躙(性的少数者への迫害はもちろん、名誉殺人、児童婚や誘拐婚などの強制結婚、強姦等々)を正当化するためにさんざん利用されているという事実を見逃してはなりません。「伝統だから」としか理由を説明しない、またはできない上での排除なんて、危険きわまりないだろ。

追記(2017年11月24日)

その後、典型的な「私には黒人の友だちがいる("I have black friends")」スタイルの自己弁護*1とともに、同性パートナーを排除する理由を「日本人の」メンタリティーになすりつける追加発言がなされたようです。くわしくは以下リンク先をどうぞ。

自民 竹下氏 同性パートナー反対発言「反省している」 | NHKニュース

(2017年12月3日追記:上記リンク先の記事が消えていたので、改めてハフィントンポストから竹下氏の追加発言部分を以下に引用しておきます)

その後竹下氏は、記者団に対し「私のまわりにも同性のパートナーを持っている人はおり、普通にお付き合いしている」と前置きした上で、「皇室を考えた場合に、日本人のメンタリティーとしてどうかなという思いが私の中にあったものだから、ああいう言葉になって出た。言わなきゃよかったと思っている」と釈明した。

竹下氏によると、自身の姪から電話があり、「思うのはいくら思ってもいいけど、あれは言うべきじゃなかった」と注意されたという。また、同性パートナーの法整備などについて、「いずれ議論しないといけない時期はくるだろうが、まだ先ではないか」とも述べた。