石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

今週の未紹介LGBTニュース(2017年12月3日)

f:id:miyakichi:20171203155011j:plain

アーミー・ハマー、映画『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム』のノンストップセックス撮影をエレンに語る

Armie Hammer Tells Ellen About His Non-Stop Makeout Session With Timothée Chalamet | NewNowNext

アーミー・ハマー(Armie Hammer)がトークショー『エレンの部屋』で、映画『コール・ミー・バイ・ユア・ネーム』でのティモテ・シャラメ(Timothée Chalamet)との野外セックスシーンの撮影がどんな風だったかについて話しています。なんでもルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)監督から突然「シーン71」を撮ると言われ、台本を見るとそれは草の上でハマーとシャラメ(の演じるキャラ)がセックスする場面だったんだそうです。

「ぼくらはセックスして、セックスして、セックスして、だれもストップをかけなくて」と、ハマーは言う。「で、ルカが突然どっかに歩いていって、ぼくらはそこで、草の上に転がってるまま放ったらかし」

“We’re making out, and we’re making out, and we’re making out, and no one’s saying stop,” Hammer says. “And all of a sudden, we both kind of stop and look, and Luca had just walked away and left us right there, rolling around in the grass.”

「それ、単なるリハーサルだったんですよ」と彼は付け加えた。「ちょっと緊張をほぐすための」。

“And that was our only rehearsal,” he added. “It was a bit of an icebreaker.”

動画はこちら。


映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のLGBTインクルーシヴな側面あれこれ

'The Shape of Water' Is a Love Letter to the LGBT Community | PRIDE.com

ギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro )の映画『シェイプ・オブ・ウォーター』がなぜ「LGBTコミュニティへのラブレター」であるのかについて論じた文章。ろう者の主人公イライザがアマゾンから来た半魚人とロマンティックな関係を築く(つまり、周囲からは倒錯だとみなされる関係を築く)というプロットや、イライザの隣人がゲイで、イライザとの家族的な相互関係がクィアなコミュニティにつきものの「自分で選んだ家族」に相当するということなどが、同作品をLGBTインクルーシヴなものにしているとのこと。

ちなみにデル・トロ監督は、このイライザの隣人のゲイ男性はもともとサー・イアン・マッケラン(Sir Ian McKellen)を想定して書いたキャラだと語っているのだそうです。トレイラーも面白そうだし、これは見ておくべきか。


『ハウス・オブ・カード』のファンたちがセクハラ被害告発のアンソニー・ラップを逆恨み

Anthony Rapp Is Being Attacked Online By Angry "House Of Cards" Fans | NewNowNext

ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の帝国』の一部ファンが、主演のケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)がアンソニー・ラップ(Anthony Rapp)から不適切な性行為で告発されたため同ドラマが打ち切りになったことを逆恨みし、ソーシャルメディアでラップに罵詈雑言をぶつけているというニュース。

すごいのは、アンソニー・ラップが自ら「彼らは嫌がらせをしていることを暴露される必要がある」として、ものすごくたくさんのヘイトコメントをTwitterで晒しているところ。下にいくつかラップのツイートを貼っておきますが、目が腐りそうなヘイトツイートばかりなので、逐一訳すことは避けます。ヘイターご一同の言ってることはおおむねこんな内容です。

  • 「30年も前のことを今さら騒ぐな」
  • 「おまえは注目を集めたいだけだ」
  • 「14歳なのに大人のパーティーにいたおまえが悪い」
  • 「才能あるケヴィン・スペイシーのキャリアを潰しやがって」
  • 「おまえがされた程度のことなんて性的暴行じゃない」

……どこにでもいるのね、こういう人。


トランプ、世界エイズデーにLGBTのことを忘れることに成功

Donald Trump manages to forget about the LGBT community on World AIDS Day · PinkNews

米国のトランプ大統領が、12月1日の世界エイズデーにLGBTコミュニティについて何もメンションせず、ホワイトハウスのWebサイトの国家エイズ政策室(Office of National AIDS policy)のページも真っ白なまま放置されていたというニュース。

こうなることは選挙戦前からわかりきってたと思うんだけど、トランプ支持のゲイメンはこういうのに対してどう思ってるんだろう。お金があるからPrEP(HIV感染予防薬)飲んで知らん顔?

カナダのトルドー首相が国家による過去のLGBTQ2差別を謝罪

トルドー首相、カナダの過去の性的少数者差別を謝罪 - BBCニュース

カナダのジャスティン・トルドー首相が、同国がかつて同性愛者を「ソ連のスパイに利用される」として公職から追放していたことなどについて議会で公式に謝罪したというニュース。上記は日本語記事なんで、詳しくはリンク先をどうぞ。

なお、スピーチの動画はこちら。

スピーチ全文(英文)は以下で読めます。

Justin Trudeau Apology to Canada LGBT: Read Full Transcript | Fortune

トランスジェンダーのバージニア州議員による共和党の敗因分析ツイートがヴァイラルに

Trans legislator Danica Roem’s takedown of Republicans is going viral for a good reason / LGBTQ Nation

先日米国バージニア州下院選で共和党のアンチLGBTな現職を破ったトランス女性のダニカ・ロウム(Danica Roem)議員が、共和党の敗因についてツイートし、大いに話題になっています。一連のツイートが大変おもしろいのですが、最初のふたつだけ訳してみます。

訳:「選挙の日以来、共和党が自分たちが敗北した理由を、基本的に『民主党の有権者が馬鹿すぎて共和党に投票せず、アイデンティティーの政治に拘泥しすぎているからだ』とする見解をとっていると何度も耳にしました。彼らによい考えを教えるのは癪ですが、このことについて書かせてください」

訳:「わたしは10か月かけて、ルート28の補修計画をくわしく説明しました。つまり、費用はどれぐらいかかるか(300ミリオンドル)、その費用をどのように捻出するか(28-66ファンドの再割り当て)、完成したらどうなるか(信号を高架交差路に変える)、どうやってこの仕事を処理するか(地域+州)などを。あなたがた(共和党)がしたことと言えば、わたしを『トランスジェンダリズム』で攻撃するだけ」。

つまり共和党は州民に対して具体的な政策を語らず、ロウム氏がトランスジェンダーであることにばかり拘泥していたから負けたのだというわけ。これに続く分析も痛快なので、ご興味がおありのかたはぜひ元記事をどうぞ。

同性婚反対の共和党議員(妻帯者)がセクハラ訴訟で和解金8万4千ドル支払い

Married Republican paid $84k sexual harassment settlement, while claiming marriage ‘too sacred’ for gays · PinkNews

違うの、ロイ・ムーア(Roy Moore)ウェス・グッドマン(Wes Goodman)の話じゃないの。共和党議員の似たようなスキャンダルが多すぎてややこしいけど、今度はテキサス州選出の連邦下院議員ブレイク・ファーレンソールド(Blake Farenthold)が元スタッフの女性からセクハラで訴えられ、和解金として8万4千ドル支払っていたというニュースなんです。

ファーレンソールドには妻とふたりの娘がおり、彼は結婚は「あまりに神聖」なのでゲイにはふさわしくないとして同性婚に反対していたとのこと。その「神聖」な結婚をしながら部下の女性にはセクハラして、苦情を言われたからとクビにして、ついには訴訟を起こされたということらしいです。ああやっぱり似たような共和党政治家が多すぎて区別がつかないわ。

シャーロット市会議員がアンチLGBTなレストランをボイコット

Charlotte City Council member announces boycott of new restaurant over owner’s anti-LGBT views | QNotes

米ノースカロライナ州シャーロットのバーベキューレストラン「ノーブル・スモーク(Noble Smoke)」が、右翼団体が起草したアンチLGBTQな嘆願書に署名。この嘆願書はLGBTQの人々を市の反差別条例の対象に含めないよう市議会に求めるもので、同市の市会議員ラワナ・メイフィールド(LaWana Mayfield)氏はこのレストランをボイコットすると宣言しています。以下、本人によるツイート。

ちなみにこの嘆願書を作成した右翼団体「自由防衛同盟(Alliance Defending Freedom)」はコロラド州のパン屋が同性カップルのウエディングケーキを焼くことを拒否したのは「宗教の自由」であるとして連邦最高裁まで争っているところで、南部貧困法律センター(Southern Poverty Law Center)は同団体をヘイトグループとみなしているとの由。なるほど。

南アフリカ、同性カップルへの有給育児休暇付与へ

Parental leave breakthrough: National Assembly passes bill

南アフリカで労働法をジェンダー中立なものにする修正案が可決されたというニュース。これにより同国では産休がとれない親(父親など)も10日連続の有給育児休暇がとれるようになるほか、代理母出産休暇(surrogacy leave)や養子縁組休暇(adoption leave)も認められるとのこと。この法律は同性カップルにも適用され、同国の団体「ソンケ・ジェンダー・ジャスティス(Sonke Gender Justice)」の Wessel van den Berg氏は以下のように話しているそうです。

「南アフリカはこれまで同性婚は認めても、同性カップルの育児は認めていませんでした。この法のおかげで、ゲイの親たちが自分の子を育てるための援助を得られるようになります」

"The country has allowed for same-sex marriage, but we have not allowed for same-sex parenting. This bill allows for gay parents to enjoy the benefits of taking care of their children,"

米国で今年(2017年)少なくとも26件目のトランスジェンダー殺人

Brooklyn BreYanna Stevenson Is The 26th Known Trans Person Murdered In 2017 | NewNowNext

2017年11月27日、米国オクラホマ州のモーテルで有色人種のトランスジェンダー女性グルックリン・ブリアナ・スティーヴンソン(Brooklyn BreYanna Stevenson)さんが遺体で発見され、同国で今年殺害された数なくとも26人目のトランスジェンダーとなったというニュース。12月1日時点で容疑者は逮捕されておらず、動機も不明だそうです。