石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年3月4日)

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マルディ・グラのフロート上で男性同士が結婚 同性婚反対ポスターを紙吹雪に

Same-sex couple turn No vote posters into Mardi Gras wedding confetti - ABC News (Australian Broadcasting Corporation)

2018年のシドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラのフロート上で、スチュアート・ハーシャル(Stuart Henshall)さんとジェイムズ・ブリクニー(James Brechney)さんが結婚。去年の国民投票前にアンチゲイな人々が使用していた「(同性婚に)ノーと言っていいんです("You can say no")」というポスターを切り刻み、紙吹雪として使ったそうです。ちなみにおふたりはマルディ・グラで結婚した最初の同性カップルなんだそうですよ。


ゲイの五輪選手を中傷したFOX重役が辞職

Fox News exec who penned vile column attacking gay Olympians is out · PinkNews

FOXのヴァイスプレジデントで、同社のオンライン記事でゲイやマイノリティーの平昌五輪米国代表選手を中傷したジョン・ムーディ(John Moody, 64)が、FOXを退職したそうです。問題の記事で、ムーディーは以下のようなことを書いていたとのこと。

「一夜にして変わりでもしない限り、オリンピックの標語は『より速く、より高く、より強く』だ。米国オリンピック委員会はそれを『より肌の色が濃く、よりゲイで、より人と違う』に変えたがっている」

「メダルを勝ち取ることを目指しているのなら、それではうまくいかない」

“Unless it’s changed overnight, the motto of the Olympics, since 1894, has been ‘Faster, Higher, Stronger.’ It appears the U.S. Olympic Committee would like to change that to ‘Darker, Gayer, Different’.” “If your goal is to win medals, that won’t work.”

いつから白人異性愛者でみんなと同じ人だけがメダルを獲れるってことになったんだ。どこの平行宇宙から来たんだこの人。

さすがのFOXでさえこのコラムを素早く引っ込め、これは同社の見解や価値を反映したものではないと発表しているそうです。

映画史におけるゲイセックスシーンのワースト10はこれだ

Call me dull: 10 of the all-time worst gay sex scenes in movie history / Queerty

ゲイ映画には詳しくないからこういうのって参考になるわ……と思ったら、『ワイルドシングス』も入ってるのね? いちレズビアンとしては、あれはそんなにひどかった記憶はないんだけど。女性同士のワーストを入れるなら、『ロサンゼルス女子刑務所』とかを推したいぞあたしは。

上記リンク先で挙げられているワースト10映画は、以下の通りです。何がどうダメなのかについては、ぜひ元記事を読んでください。

  1. 『SHAME -シェイム-』
  2. 『ウェット・ホット・アメリカン・サマー』
  3. 『ルールズ・オブ・アトラクション』
  4. 『レクイエム・フォー・ドリーム』
  5. 『J・エドガー』
  6. 『クルージング』
  7. 『私に近い6人の他人』
  8. 『ブルーノ』
  9. 『ワイルドシングス』
  10. 『The Fan』(1981)

チュニジアで映画『君の名前で僕を呼んで』が上映禁止に

Tunisian government bans Call Me By Your Name · PinkNews

チュニジア共和国の首都チュニスで2018年2月28日から上映される予定だったオスカー候補映画『君の名前で僕を呼んで』が、同国文化省の介入により上映禁止となったというニュース。配給会社のLassaad Goubantini氏は、この禁止は「自由に対する攻撃」だと言っているとのこと。同国ではいまだに同性愛は違法です。

パルスの生存者がパークランドの生存者を訪問

米フロリダ州パークランドの高校乱射事件のサバイバーらが、同州オーランドのゲイクラブ「パルス」乱射事件のサバイバーらを訪問し、パルスの周りのフェンスに犠牲者を悼む白いバラの花を飾ったというニュース。

この日、パルスのサバイバーたちは「ヘイトには勝たせない(‘We Will Not Let Hate Win’)と書いたTシャツを、そしてパークランドのサバイバーたちは「 子供が第一、政治は二の次(‘Kids First, Politics Second’)」と書いたTシャツを着て集まったとのことです。映像は以下を。


Grindrを悪用しゲイを暴行した男に懲役10年

Dallas-area man convicted of hate crime after targeting gay man for home invasion - Houston Chronicle

強盗目当てでGrindrを使ってゲイ男性をだまし、相手の家に入り込んで暴力をふるった米国テキサス州ダラスの男が、懲役10年の判決を受けました。

この男、Chancler Encaladeは2017年2月、Grindrで偽のプロフィールを使ってひっかけたゲイ男性の家を訪れ、2人の共犯者とともにこのゲイ男性を縛り上げて暴力をふるったとのこと。3人は暴行の間じゅう同性愛者に対する罵倒語を叫んでいたそうです。Joseph D. Brown連邦検事は、これは被害者がゲイであることを理由にターゲットにされたことを示していると述べているとのこと。

Grindrみたいな出会いアプリって便利だけど、こういう事件も後を絶たないから諸刃の剣よね。殺されちゃった人もいるしね。なおEncaladeらはヘイトクライム、カージャック、誘拐など複数の罪で起訴されており、3人とも罪状を認めているそうです。共犯のNigel Garrettは、2018年1月に懲役15年の刑を言い渡されています

失踪したトランス女性を遺体で発見 米ニューメキシコの牧場

Body Of Missing Transgender Woman Found On New Mexico Ranch | NewNowNext

米国ニューメキシコ州アルバカーキの牧場のごみ箱から2018年2月19日に発見された遺体が、1月失踪届けが出されていた28歳のトランス女性、ザカリア・フライ(Zakaria Fry)さんと70歳のルームメイト、ユージーン・「キャレル」・レイ( Eugene “Carrell” Ray)のものだと判明したというニュース。レイさんの家族は1月18日、フライさんとレイさんの姿が見えず、彼女らの家が「めちゃめちゃになっていて、いくつか疑わしいものがあった」として警察に届け出ていました。

フライさんは2018年に入ってから米国で殺された6人目のトランスジェンダー女性です。