石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

ル・ポール、ハリウッドの「ウォーク・オブ・フェーム」の星に名を刻む

Walk of Fame

米人気番組『ル・ポールのドラァグ・レース』で知られるドラァグクイーンのル・ポール(RuPaul)が、2018年3月16日、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に名を刻みました。セレモニーでは『グレイス&フランキー』で共演したジェーン・フォンダ(Jane Fonda)が彼を紹介。

詳細は以下。

RuPaul Honored With A Star On The Hollywood Walk Of Fame | NewNowNext

当日の様子はこちらです。

YAS! It’s happening! @janefonda & @rupaulofficial begin the ceremony! 😍

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式典にはロス・マシューズ(Ross Mathews)やトドリック・ホール(Jane Fonda)など『ドラァグ・レース』出演者のほか、ル・ポールの10年生のときの先生などが参加。ジェーン・フォンダから「すばらしい深みと知性と思いやりのある人」と紹介されたル・ポールは、いつかハリウッド・ブルヴァードに星を得たいと願っていたころの思い出を語った上で、以下のように話したそうです。

「わたしの夢がかなったのと同じように、わたしの声がとどくすべての人々の夢がかなうよう祈っています」

“I wish for each and every person within the sound of my voice, that your dreams come true as mine have,”

あたし、ついこないだミュージカル『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』の日本上演(感想)を見ながら、「この時代にル・ポールがいれば、アリソンのお父さんは死ななくて済んだかもしれなかったのに」と思っていたところなんですよ。これは実話にもとづくミュージカルで、主人公アリソン・ベクデル(Alison Bechdel)の父ブルース(Bruce)は、1930年代生まれの隠れゲイ(おそらく)だった人。美しいものやフェミニンなものに強く惹かれつつ、その欲望を「博物館のような」家の修復以外では満たせなかった彼は、1980年に自死とおぼしき死をとげています。1980年というと、マドンナ(Madonna)の「ヴォーグ」よりさらに10年前で、ボーイ・ジョージ(Boy George)だってまだデビューしていなかった頃です。もしこの頃の主流文化の中に、男が美を追求してもいいんだ、女物の服を着てもいいし、男らしさのステレオタイプを笑ったりひっくり返したりしてもいいんだと言ってくれるものが何かしらあれば、ブルース・ベクダルは命まで落とさずに済んだのではという思いがぬぐえません。そういう意味で、『ドラァグ・レース』のしてきたことの功績は大きいと自分は思っています。ハリウッド殿堂入りおめでとう、ル・ポール。