石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

ヘテロ男性は声で性的指向がわかると信じている(英・葡・伊研究)

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英国・ポルトガル・イタリアの研究者らが、異性愛者男性は初対面の人と話すとき、声で自分が異性愛者だと気づいてほしいと考える傾向があるという研究結果を発表しました。

詳細は以下。

Who (really) wants gaydar to be accurate anyway? | University of Surrey

この研究は英国のサリー大学、ポルトガルのInstituto Universitario、イタリアのパドヴァ大学の研究者らによるもの。異性愛者、男性同性愛者、女性同性愛者計241人について調べたところ、以下のような結果が得られたのだそうです。

  • 男性は女性よりも、性的指向は声に現れると考える傾向が強かった
  • ゲイはソフトな高い声で舌足らずにしゃべり、レズビアンは男っぽい低い声でしゃべるというステレオタイプがあった
  • 異性愛者男性は、自分らは同性愛者男性より男らしい声で話すと思っており、初対面の人と話すとき、自分はヘテロだと声で気づいてほしいと思っていた
  • ゲイ男性とレズビアンには、声で自分たちの性的指向に気づいてほしいという欲求はみられなかった

サリー大学のファビオ・ファゾーリ(Fabio Fasoli)博士は、人々(特に男性)は差別されたり望まぬステレオタイプをあてはめられたりすることを恐れて声を変えている可能性があるとし、以下のように述べています。


2018年に、男らしさ/女性らしさに関するステレオタイプや、ゲイやレズビアンと間違えられる/思われることへの恐れがまだ存在するということにはがっかりです。

It is disappointing that in 2018 stereotypes about masculinity/femininity persists and fears of being misidentified/identified as gay and lesbian still exists.

ヘテロ男性には同性愛者のカミングアウトに対して「わざわざそんなことを口に出すな」だの「押し付けるな」だのと言う人がけっこういるのに、その一方で自分たちがヘテロだということには気づいてほしがっているというのはなんだか滑稽ですね。それなら声でアピールするなんていうまわりくどい方法はやめて、テプラに打ち出しておでこにでも貼っておけばいいのに。会う人すべてにヘテロだと知られたところで、何ら社会的・経済的損失をこうむるわけじゃないんだから。