石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

米トランス高校生、卒業式で性自認通りの名前を使う権利を勝ち取る

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米国テキサス州のトランスジェンダーの男子高校生が、ハイスクールの卒業式で性自認通りの名前で呼ばれる権利を勝ち取りました。

詳細は以下。

Transgender Teen Wins Battle For Chosen Name At Graduation In Texas | HuffPost

この高校生、ジェイ・アルフィー(Jay Alfie)さんはテキサス州にあるアレン・ハイスクール(Allen High School)の最上級生でした。彼は1年生のときにトランス男性であることをカミングアウトしており、以来、教師からもクラスメイトからも「ジェイ」という男性名で呼ばれてきたそうです。

ジェイさんが卒業式での通名使用が可能かどうかについて1年以上前に問い合わせた段階では、学校の職員は可能だと答えていたとのこと。しかし今年1月、別の職員からその情報は間違いで、式では実名しか使えないと言われたのだそうです。

ジェイさんは法律上の名前を変える手続きを取りましたが、メキシコ出身であるために必要な書類があり、弁護士からはいつ手続きが終わるかわからないと告げられたとのこと。そこできょうだいのイサベラ(Isabella)さんが、ジェイさんが男性名で卒業できるように求めるオンライン署名を始め、2018年5月29日、ついに学校の承諾をとりつけたのだそうです。ちなみに卒業式は6月1日だったんですよ。本当にギリギリのタイミングで、ようやく認められたというわけ。

英語圏のトランスジェンダー用語で、性別移行前の名前のことを「死んだ名前("dead name")」と言います。これをくっつけて"deadname"と一語にすると、「(人を)性別移行前の名前で呼ぶ」という意味の動詞になります。deadnamingはトランスジェンダーの人の本来のジェンダーを無視するという点で失礼であるばかりでなく、本人の身を危険にさらすこともあるため、勝手にやってはいけないことです。BBC The Socialの、以下の動画による説明がわかりやすいと思います。

ジェイさんは学校でカミングアウトしていたとは言え、卒業式の檀上で過去の自分として歩いていたら、人からひどいことを言われたり、これまでとは違った目で見られてしまうかもしれないと心配していたそうです。「学校はたいしたことではないとみなしていましたが、自分にとっては、どう見てもこれ以上ないほど大きなことでした」というのがジェイさんの説明。本当にそうだよ。たいしたことではないと思うのなら、最初から性別移行後の名前で卒業させてやればいいんだよ。