石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

マクドナルドが隣に店舗を出すチック・フィレイにチクリと皮肉 米コネティカット州

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米国コネティカット州のマクドナルドが、隣にファーストフードチェーン「チックフィレイ(Chick-Fil-A)」が店舗を出すことになってかかげた看板が話題になっています。狙ってなのか偶然なのか、チックフィレイのアンチゲイな方針への皮肉と受け取れる文面になってるんです。

詳細は以下。

Glastonbury McDonald's Sign Sparks Debate Ahead Of Chick-fil-A Opening - Courant Community

このマクドナルドは同州グラストンベリーにあり、話題の看板というのはこちらです。

写真を見ると、マクドナルドの大きな黄色のMマークの下に、「当店ではどなたも歓迎いたします」("We welcome everybody")ということばが表示されているのがわかります。文脈を無視するならば、これは万人向けの特になんということもないキャッチフレーズにも見えるかもしれません。

しかし、チックフィレイはCEOのダン・ケイシー(Dan Cathy)が2010年にアンチゲイな団体に約2百万ドルもの寄付をし、2012年には社として同性婚を支持しないと明言し、さらに2013年に連邦最高裁が同性婚を認めたときには「我が国にとって悲しい日」などとTwitterで述べていたことで有名な会社。ゲイ・ライツ・アクティヴィストらはボイコットキス・インなどで同チェーンに抗議しており、2018年6月にはTwitterのジャック・ドーシー(Jack Dorsey)CEOがよりによってプライド月間中にチックフィレイで食事を買ったことを公言して批判される(そして、『その通りだ、背景を忘れていた』とリプライをつける)という一幕もありました。ちなみにチックフィレイは米国のみならずカナダでも、トロントへの15店舗の出店予定に対して「進歩的なカナダに差別的なビジネスはいらない」とする反対運動を起こされています。

そのような背景を踏まえると、マクドナルドのこの看板は「ウチはどこぞのチェーンと違って、お客様を差別しませんよ」と宣言しているようにも受け取れるわけです。もっともHartford Courant によれば、同店のジェネラル・マネジャーはこの看板は「チックフィレイとは無関係」で、「うちの店は何かキュートなことを考え出そうとしていただけ」だと話しているそうで、真相はあくまで藪の中なんですけど。

ちなみにチックフィレイは2016年のオーランドーの乱射事件のとき、献血に集まった人たちに無料で食事を配って「社の方針により普段は日曜日は営業してないのに、このためにわざわざ開けました」(大意)とアピールしたことがあって、つまり、ホモフォビックなイメージを拭おうという意向も、一応ないではない模様。しかしその一方で、反差別ポリシーや従業員のドメスティックパートナーに対する健康保険などの有無で評価されるHRCのバイヤーズガイドでは、この会社の点数は0点だったりします。マクドナルドだと100点なんですよ、この数字。やっぱりこの2店が並んでたら、あたしはマックで食事すると思うわ。