石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年8月19日)

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エレンとポーシャ、結婚10周年を祝う

Ellen DeGeneres And Portia De Rossi Love Quotes To Warm Your Heart | HuffPost

2018年8月16日、エレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)とポーシャ・デ・ロッシ(Portia De Rossi)が結婚10周年を迎えました。

以下、エレンとポーシャのInstagramより引用します。

Ten years ago today. This was such a special day for us. ❤️

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おめでとうございます、今後ともお幸せに!

ブラッドリー・キム、米軍士官学校初のオープンリー・ゲイのアスリートに

Air Force's Bradley Kim is first openly gay athlete at service academy

Jeremiah 29:11🙏🏽 God made me this way for a reason. I did not think this day would ever come, but I’ve finally reached the point where I am comfortable and confident enough with myself to say that I am gay. It’s been a long road to get to this point and I definitely would not be here without the love and support of my amazing family, teammates and coaches here at the academy, and my equally amazing friends. I feel blessed to have such receptive and understanding people in my life. I hope that I can serve as an example to those who are allowing their fear of acceptance to change who they are. I almost gave up my dream of playing division 1 football for fear of not being accepted by everyone, but today I am happy to say that I am a cadet at the Air Force Academy playing the sport I love with amazing people standing behind me and supporting me. If anyone feels like they don’t have a voice or feel like they are alone, just know there are plenty of people out there like you and me, and more that are willing to talk to you about it. God bless all and thank you to everyone who has made me feel comfortable to live my most genuine life.🙏🏽 Twitter/Instagram: @bradleykkim Bkkim04@hotmail.com

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アメリカ合衆国空軍士官学校のフットボールチーム、エア・フォース・ファルコンズの選手ブラッドリー・キム(Bradley Kim)が、2018年7月27日、ゲイとして公にカミングアウトしました。チームメイトからスタンディングオベーションで迎えられたキム選手は、「こんな日が来るとは思っていなかった」、「自分の中の恐怖を受容に変えたいと思っている人たちの手本になれればうれしい」と述べています。

米国で17年間続いたDon't ask, don't tellが撤廃されたのは2011年9月20日のことです。7年でここまで状況が変わったっていうのは、つくづくすごいよね。

ケヴィン・スペイシーの映画『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』が劇場公開するも、興行収入は……

Box Office: Kevin Spacey's 'Billionaire Boys Club' Earns $126 on Friday | Hollywood Reporter

ケヴィン・スペイシーの性的暴行疑惑が発覚した後もスペイシーの出演シーンをそのまま残した映画、『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』が2018年8月17日、米国で劇場公開されました。初日の興行収入はわずか126ドル、つまり日本円にして1万4000円弱だったそうです。全部で10館の映画館で公開されたそうなので、1館あたり12ドル60セントということになり、これはチケット2枚分にもならない金額だとHollywood Reporterは計算しています。

この映画、日本での公開は2018年11月10日かららしいんですが、果たしてお客さんは入るんですかねー……。ちなみにあたしは、これを見に行くんだったらその分のお金で『オーシャンズ8』を1回でも多く見ますね、既に3回見たけど。

フランス人医師、ホメオパシーで同性愛が「治る」と主張

This doctor says he can ‘cure’ homosexuality with homeopathic sugar pills / LGBTQ Nation

スイスのジュネーブで開業しているフランス人医師、Jean-Yves Henry氏が、ホメオパシーのコンバージョンセラピーで同性愛が治ると発言し、大いに批判を浴びているそうです。Henry氏の意見では「同性愛とは、誰もが我慢して受け入れなければならない性差のリアリティからの逃避」なんだそうですよ。なんだそりゃ。

ちなみに同氏によれば、男性同性愛には「慢性的な浮気」、「未熟さ」、「誘惑と支配に関連する問題」を治すためのレメディが効き、女性同性愛には「支配と嫉妬」、「自分の女性性の受容」、「触られることへの不安と嫌悪」を治すレメディが効くんだそうですが、何から何まで偏見でしかないと思います。それにだいたい、LGBTQ Nationが指摘している通り、ホメオパシーって少なくとも世界12か国の公的な保健機関から効力を否定されてるんですよ。なぜこんな人が医師免許を剥奪されずにいるのか不思議ですが、既にジュネーブの保険大臣が調査を要求し、同性愛者団体も法的措置を検討しているとのことなので、そのうちこの「治療」も宣伝できなくなるかも。

ラスベガスのリゾート施設がゲイ男性を追い出し「水着がゲイすぎる」と言い訳

Man kicked out of Vegas pool party for ‘being gay’ · PinkNews

2018年8月5日、リゾート企業ウィンリゾーツ(Wynn Resorts)のラスベガスのビーチリゾート「アンコール・ビーチ・クラブ(Encore Beach Club)」でプールパーティーに参加していたゲイ男性クリス・ドナヒュー(Chris Donohoe)さんが、水着が「ゲイすぎる」からという理由で従業員によって追い出されてしまいました。そのときドナヒューさんが来ていたのは、Mr Turkというブランドのトランクス型の水着なんだそうですが……別に「ゲイすぎる」ブランドじゃないでしょ、これ。

しかもドナヒューさんによれば、そもそもここのプールで禁止されていたのはSpeedoの水着だけのはずなんだそうです。それでも従業員は、ドナヒューさんの恰好はドレスコード違反で、当リゾートの「健全さ」(integrity)にそぐわないとして彼を追い出してしまったとのこと。

ドナヒューさんはFacebookでこの一件について報告したところ、他のゲイ男性からもアンコール・ビーチ・クラブで似たような経験をしたという声が上がり、フアン・カサド(Juan Casado)さんという人からは、カサドさんがおそらくジェンダーが理由でここの従業員に背中を押されてプラットフォーム(プールの中の小島のようなもの)から落とされた場面の動画が送られてきたそうです。ドナヒューさんは、アンコールはLGBTQ+の人々とジェンダー・ノンコンフォーミングな人々を狙い撃ちにするポリシーをやめるべきだと主張。これを受け、ウィンリゾーツのマイケル・ウィーヴァー(Michael Weaver)最高マーケティング責任者は、カサドさんをつきおとした従業員はもうここで働いていないとし、Speedo禁止ポリシーは撤廃する、ウィンリゾーツはLGBTQ+ のお客様をすべて歓迎する、などと表明したそうです。

これ、ネットがない時代だったら絶対明るみに出ず、改善もされず、高いお金を払って遊びに行った非シスヘテロが嫌な思いをし続けることになっていたんじゃないかと思います。情報の共有って、大事よね。

未来の妻の写真を生徒に見せて停職処分にされたレズビアン教師が復職

Lesbian teacher suspended for showing picture of her future wife is back in classroom

米国テキサス州の小学校で、自分と未来の妻の写真をクラスの子供たちに見せたという理由で停職処分にされていたレズビアンの教師ステイシー・ベイリー(Stacey Bailey)さんが、法廷闘争を経て復職を果たしました。ただし、別の学校で。

ベイリーさんは同州アーリントンのシャーロット・アンダースン小学校( Charlotte Anderson Elementary School )に10年間勤め、「ティーチャー・オブ・ジ・イヤー」賞を2度も取った美術教師でした。ところが、彼女が2017年9月、「みんなの先生を知ろう」というプレゼンテーションのため、結婚予定のジュリー・バスケス(Julie Vasquez)さんと一緒に映った写真を子供たちに見せたところ、ひとりの保護者から「ホモセクシュアルのアジェンダ」だという苦情が出たんだそうです。でも、その写真って、これなんですよ?

『ファインディング・ニモ』のドリーとニモの衣装を着た女性がふたり映っているだけの写真が「ホモセクシュアルのアジェンダ」って、どんな言いがかりよ。しかしながら学校はこれが理由でベイリーさんを停職としてしまい、彼女さんは2018年5月、学校区を相手に訴訟を起こしました。結果としてベイリーさんは勝訴し、復職が決まったのですが、学校区は彼女をもといた小学校ではなく別のハイスクールに移動させてしまったとのこと。

結局ベイリーさんは、結婚予定の人と一緒に『ニモ』のコスプレをしているだけの写真を子供たちに見せたというだけの理由で別の学校に飛ばされ、まったく教えたことのない学年の仕事をさせられることになったわけです。これが異性愛者の教師だったら、未来の夫や妻とキスしている写真を見せたところで絶対にこんな目には遭わされなかったことでしょうに。どうせならこういう差別的な二重基準をこそ「ヘテロノーマティビティのアジェンダ」とでも呼んで糾弾したいよあたしゃ。