石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年11月11日)

Dirty Dancing (Original Motion Picture Soundtrack)

ゲイカップルがファーストダンスで観客魅了

Gay couple stun wedding guests with flawless first dance mash-up · PinkNews

米ニューヨークで2018年10月初旬に結婚したゲイカップル、ノアさんとPJさん(Noah and PJ)のファーストダンスの動画が話題を呼んでいます。

動画冒頭のふたりは静かにチークダンスしてるだけなので、ここだけ見た人は「何がどう話題?」と思うかもしれません。見どころは、25秒ぐらいでマイアミ・サウンド・マシーンの"Conga"がかかるあたりから。キレッキレの動きで踊り始めたふたりは、そこから"Gonna Make You Sweat (Everybody Dance Now)"、 "Vogue"、"Puttin' On The Ritz"とゲイに人気の名曲メドレーで踊りまくり、最後に映画『ダーティ・ダンシング』の"(I've Had) The Time Of My Life"でリフトまで決めています。いやー、いいもん見た。

運転免許証で第3のジェンダー選択可能に 米コロラド州

Colorado driver's licences to allow X as sex identifier

2018年11月30日から、米国コロラド州の住民は、運転免許証で現行の「男」「女」以外に「X」という第3のジェンダーを選べるようになるんだそうです。同州の地方裁判所は2018年9月、インターセックスの活動家デイナ・ズィム(Dana Zzyym)さんの主張を認め、「男」「女」のどちらかを選ばなければパスポートの申請を却下するというのは連邦法違反であるとする判断を下しています。同州の自動車局を管轄している州税務局は、今後の訴訟リスクを避けるため、この判決に沿ったポリシーを採用することにしたのだそうです。

なお米国で現在、運転免許証のジェンダー表記でノンバイナリー(男女のどちらでもないジェンダー)のオプションを選べるのはカリフォルニア州、オレゴン州、ミネソタ州、メイン州、ワシントンDCだとのこと。

トランスの歌手テディ・ガイガーが婚約発表

Teddy Geiger and Emily Hampshire announce engagement · PinkNews

トランスジェンダーであることを2017年にカミングアウトしたシンガー・ソングライターのテディ・ガイガー(Teddy Geiger)が、カナダの女優エミリー・ハンプシャー(Emily Hampshire)との婚約をInstagramで公表しました。

キャプション訳:

この女性をとても愛してます、この人はわたしをちっちゃな王女さまのように扱ってくれて、誰よりも笑わせてくれるんです。毎朝彼女の隣で目覚め、毎晩彼女の隣で眠りについて、一緒にB.B. stumbsの世話ができるのはめちゃめちゃ幸せだと思います。だから……

I love this woman so much she treats me like a lil princess and makes me laugh harder than anyone. I am so fucking happy to wake up next to her every morning and fall asleep next to her every night and take care of our lil B.B. stumbs together. Which is why...

だから……これからの人生を共に過ごしたいと思っているかどうかと彼女が聞いたとき、わたしは言ったんです。イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、イエス、無限のイエス♥ 愛してる、エミリー・ハンプシャー

Which is why... When she asked me if I wanted to spend the rest of our lives together I said... YES YES YES YES YES YES YES YES YES YES YES YES YES INFINITE YES ♥️ I love u @emilyhampshire

なおエンゲージリングの写真はこちら。おめでとうございます、お幸せに。


バスでホモフォビックな暴力をふるった男に懲役18週間 英国

Man jailed for homophobic attack that left teen ‘scared for my life’ · PinkNews

英国ブリストルのバスの中で18歳男性にホモフォビックな罵倒を浴びせ、繰り返し顔面を殴ってけがをさせた27歳の男、ポール・オースティン(Paul Austin)が、懲役18週間の刑に処せられました。

なお被害に遭ったKydis Zellingerさんのけがの様子はこちら。

Zellingerさんは法廷でなぜ人間があんな暴力をふるえるのか理解できないと述べ、事件以来精神的に疲れ切ってしまい、自分を脆く(vulnerableだと)感じていること、怖くて外出できなくなってしまったことなどを話しています。治安判事はこの事件は「被害者のセクシュアリティへの敵意によって引き起こされた、持続的で反復的で正当な理由のない暴行」だと言ったとのこと。

それでも懲役たったの18週間。やりきれん。

13歳サッカー少女が「レズビアン」と愚弄される ウェールズ

Gender stereotypes: Teen called lesbian for playing football - BBC News

ウェールズ在住の13歳のサッカー少女、ダーシー(Darcie)さんが、サッカーは「男のスポーツ」だからと言う理由で周囲から「男かレズビアンだ」と言われて愚弄されていると話しています。ダーシーさんは8歳のときから地元のサッカーチームでプレイしていて、ポジションはミッドフィルダー。周囲には「女の子のスポーツはホッケーかネットボール、サッカーやラグビーは男の領域」というステレオタイプがはびこっていて、ありとあらゆる悪口を言われる上に、男子のみならずその両親からも「女にタックルさせるな」とヤジを飛ばされているとのこと。学校でも、体育の先生にサッカーをしたいと申し出たところ、サッカーは男のスポーツだからと断られたそうです。

映画『ベッカムに恋して』かよ! と一瞬思いましたが、ジェンダー・ステレオタイプに関しても、レズボフォビアに関しても、これならあの映画の方がよっぽどましかも。あと、PinkNewsのコメント欄のこちらのツッコミがよかったです。

ウェールズには女子プレミアリーグもあれば、サッカーウェールズ女子代表チームもある。学校のスポーツを取り仕切っている恐竜は、そのどちらのこともまだ聞いたことがないんじゃないか。

Not only do they have a Welsh Premier Women's league, but there is also the Welsh national football team. I guess that the dinosaur who runs the school's sports hasn't heard about either yet.

どこにでもいるもんなのね、こういう恐竜。

Spotifyに反トランスな広告 抗議され引っ込める

Spotify Pulls Ads For Anti-Trans Campaign in Massachusetts After Outcry

音楽ストリーミングサービス「Spotify」が、反トランスな広告を流したのち、ユーザから批判を受けて引っ込めました。誰がこの広告枠を買ったのか、同社はあきらかにしていないそうです。

この反トランスな広告というのは、2018年11月6日の中間選挙で、マサチューセッツ州のトランスジェンダーの住民保護を定めた2016年成立の州法を否決しようと呼びかける内容のものでした。結果としてこの州法は可決されたんですが、もし否決されていたら、トランスジェンダーの人々は公共の施設(学校など)で出生時に割り当てられたジェンダー通りのトイレやロッカールームを使うよう強制されることになるところでした。

広告を聞いたユーザたちはソーシャルメディアで「プレミアムサービスを退会する」などと表明しています。Spotifyは広告を引っ込めて、「この広告は当社の広告編集ポリシーの一部に違反しており、誤って配信されていた」と説明したとのこと。

いくら6月のプライド月間にプライド・プレイリストなんて企画をやっていても、これじゃ今一つ信用できないなあ。プレミアムサービスは利用したことがないんですが、今後もやめとくことにします。