英国で当時11歳の息子を「ゲイにさせないため」として性的虐待していた父親に、懲役5年の判決が下されました。
詳細は以下。
Dad forced 11-year-old son into sex with stepmom to stop him being gay
事件が起こったのは1990年代で、被害者のダニエル(Daniel)さんは現在36歳だとのこと。ダニエルさんの父親のリチャード・ダウリング(Richard Dowling)は、「ゲイの傾向がある」ダニエルさんを「正しい方向に導く」ためだとして、継母(つまり、自分の妻)のアネット・ブレイクスピア(Annette Breakspear)と性交させたり、自分も含めた3Pをやらせたりしていたのだそうです。ダニエルさんは2015年9月、電話での会話で父親が虐待の事実を認める発言をしたのを隠し撮りしておいて、その録音を警察に持ち込んだとのこと。結果としてダウリングは懲役5年、ブレイクスピアは懲役8年の刑に処せられました。
以下、ダニエルさんの弁。
「僕を守るのは父さんの仕事でした。彼らは僕の純潔を奪い、子供時代をめちゃめちゃにしてしまいました。僕はそのことがどうしても乗り越えられません」
‘It was Dad’s job to protect me. They stole my innocence and ruined my childhood. I can never get past that,’
「レイプすればゲイは治る」と信じ込んでいる馬鹿が起こしたこういう事件は、枚挙にいとまがありません。うちのブログでも過去にこんな例を紹介しています。
- 「セックスとはどういうものかわからせる」レズビアンの娘に性暴行した疑いで40歳母逮捕 - 石壁に百合の花咲く
- 11歳の息子を自分の彼女にレイプさせた男に有罪判決 米アラバマ州 - 今週の未紹介LGBTニュース(2018年4月1日) - 石壁に百合の花咲く
- 南アフリカではレズビアンが「矯正のための」レイプを恐れる - みやきち日記
他の例も挙げましょうか?(訳さないけど)
- Corrective Rape: ‘I was raped to “cure” me of being a lesbian’
- Gay teenager 'forced to have sex with his own mother' to 'cure' his homosexuality, campaigners in India say | The Independent
- Boy, 14, 'forced to have sex' by dad | The Courier-Mail
支配欲とホモフォビアと強制異性愛でブーストされた加害行為のおそろしさよ。一昔前の漫画などでは同性愛者はやたらと「異性愛者を襲う性的プレデター」として描かれていたものですが、「シスヘテ文化の残虐性を棚に上げて、よくもまあ」と思うわ、いちレズビアンとしては。