石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

トランス男性のプロボクサーがデビュー戦で歴史的勝利 米カリフォルニア州

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2018年12月8日、トランスジェンダー男性のボクサー、パトリシオ・マヌエル(Patricio Manuel)選手がプロデビュー戦を勝利で飾りました。米国のプロボクシングのリングで戦ったトランス男性*1は、マヌエル選手が史上初です。

詳細は以下。

Transgender Boxer Makes History, Wins Professional Debut

マヌエル選手はカリフォルニア州のファンタシー・スプリング・リゾート・カシノで行われた試合でスーパーフェザー級のメキシコ人ボクサー、ウーゴ・アギラル(Hugo Aguilar)選手と戦い、全員一致の判定勝ちをおさめました。現在33歳のマヌエル選手は、2012年には女子選手としてオリンピック予選に出場しています。その数か月後から身体的な性別移行(手術やホルモン治療など)を始め、2016年にオスカー・デ・ラ・ホーヤのゴールデン・ボーイ・プロモーションで男性ボクサーとしてのライセンスを得て、今に至るとのこと。

マヌエル選手の紹介動画と、12月8日の試合の最終ラウンドの動画はこちらです。

試合後の本人のコメント。

「何にも代えがたい経験でした。これまでくぐりぬけてきたことすべてと引き合うだけの価値がありました」とマヌエルは言った。「わたしはいまやプロボクサーなんです」

“I wouldn’t trade any of it. It was worth everything I went through to get to this point,” Manuel said. “I’m a professional boxer now.”

スペイン語のメディアMARCA Claro Méxicoでは、こんな談話も紹介されてました。

「これでたくさんの門戸が開かれるといいと思います。わたしたちは今、他のトランスジェンダーのファイターのための前例を築き上げているところなんです。わたしは、医学的処置を受けた後でも戦えるということの生き証人です。

"Espero que esto pueda abrir muchas puertas. Estamos sentando un precedente para otros peleadores transgénero. Soy un vivo ejemplo de que es posible competir después del tratamiento médico".

ちなみに対戦相手のアギラル選手が、マヌエル選手がトランスジェンダーだと知ったのは試合のわずか2日前だったんだそうです。にもかかわらず、Los Angeles Timesによれば、彼のコメントはこんなだったとのこと。

「わたしにとっては何も変わりませんよ。リングの中で、彼は勝ちたいと思い、わたしも勝ちたいと思ってるんです」

“It doesn’t change anything for me. In the ring he wants to win and I want to win too.”

プロ初勝利おめでとうございます、マヌエル選手。今後のご活躍も楽しみです!

*1:より正確に言うと、オープンリー・トランスジェンダーの男性