石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

トランス・テーマの絵本がウォーターストーンズ児童書賞にノミネート

Julian Is a Mermaid

ジェンダークィアな5歳児が主人公の絵本、Julián Is a Mermaidが、英国の児童文学賞、ウォーターストーンズ児童文学賞(Waterstones children's book prize)の2019年絵本部門でノミネートされました。

詳細は以下。

www.pinknews.co.uk

Julián Is a Mermaidは、5歳の男の子フリアン(Julián)とおばあちゃんの物語。ある日ニューヨークの地下鉄で人魚風のドレス姿の女性たちを見かけたフリアンは、同じような恰好がしたくて、カーテンをスカートのように腰に巻いたり、口紅を塗ったりします。それを見つけたおばあちゃんは、怒るどころかフリアンにある贈り物をくれ、コニーアイランドの人魚パレードに連れて行ってくれるのでした――というお話で、人魚がテーマの暗喩としてたびたび登場してくるところがいい感じです。PinkNewsでも触れられてますが、人魚は、特にリトルマーメイドはトランス・アイコンだとしばしば指摘されていますからね。

あと、米Amazonのこんなカスタマーズレビューもよかった。これ見て思わず買っちゃったわ今。

子供がいじめられた後で初めて自分自身を受容するというストーリーを見なくて済むというのがまたすばらしい。この本はまじりけなしの祝福なのだ。フリアンはありのままで理想通りの生活を送っていて、子供が見る必要があるのはそれなのだ。

Its also great to NOT see a story where the child only comes to accept themselves AFTER being bullied. This book is pure celebration. Julian is living his best life as is, and thats what kids need to see.

作者のジェシカ・ラブ(Jessica Love)氏には人生の遅くに性別移行を始めたトランスの友だちがいて、その友だちとの会話がきっかけで、この本に直接つながるリサーチを始めたのだそうです。同書は2019年のストーンウォール賞も受賞していて、ラブ氏のもとにはポジティブな感想がたくさん届いているとのこと。読むの、楽しみだー。

Julian Is a Mermaid

Julian Is a Mermaid